感想 柊ゆたか 『Good night! Angel』2巻

Good night! Angel (2) (まんがタイムKRコミックス)

　大体の内容「女の子（暗殺者）には危険が友達！」。正体バレの危険から、敵対組織との戦いの危険まで、ゆりっぺの周りには危険が一杯！　その上、失敗の責を追ったリカ達の後を追ったら危険な特訓！　施設の子供との激しいバトル（遊び）も！　と言う事で、暗殺者部分と女子高生部分の兼ね合いがきつくなってきたゆりっぺの明日はどっちだ！　な漫画、それが『Good night! Angel』なのです！
　さておき。
　今回はトピックになる部分が多かったですが、ストーリーラインの軸としてのハゲワシとの戦いが本格化してきたのは大きいでしょう。ハゲワシのアジトに行く回は全体的にぬるめの展開で、これで殺しに行くっていうのかよー！　対抗しようって言うのかよー!　とか思っていたら後半は相当のガチ展開に。その流れで、ハゲワシの危険性というか微笑みながら殺す感じが結構怖い物と感じたり。後々でも部下の失敗に対して深刻な感じしない奴なハゲワシですが、それが逆に怖かったりしました。この顔で殺せる奴なんだよなあ、とか思ったりするともうね。敵ボスとしては結構いい感じにキャラ性が建立された格好です。でも、基本ぬるいんだよなあ。そんなんで大丈夫なのか、ハゲワシ一家。今まで死んでないって事は、それだけの物はあるんだろうけど。
　さておき。
　もう一つのトピックを挙げるとしたら、ハゲワシアジト攻め後の特訓回。リカさん達だけ招集されていたのを、迎えに行ったらミイラ取りがミイラにとばかりに特訓に巻き込まれる形に。弱点克服の為に、そして大沢さん達との遊びの為に、ゆりっぺは頑張ってました。とはいえ、そこで行われる特訓より、施設の子供達との遊びでゆりっぺ大満足してたのがなんとも。一人遊びばかりしていた時代からは比べ物にならないくらい充実しているゆりっぺの姿は可愛らしかったですね。キラキラ☆ステーションしてました。
　充実度で話をするなら、ゆりっぺって既にぼっちでは味わえない充実度があるんですよね。大沢さん達方面も、白霜さんやリカさん達方面も、しっかりと地盤を築いているというのに、まだ本人はぼっち感に苛まれている、とまではいかないけど、充実しているのに気付いてないのは勿体無いよなー、とか。この巻で、大沢さんに友達でしょ？　って言われたので、そっちは大分分かってきたと思いますが、そろそろもう一方の充実度にも気付いたりした方がいいですよね。でも、やっぱり暗殺者方面は友達、とは言えないと思ってるのかしらねえ。仲間、も十分充実してると思うんだけども。一緒に言い訳考えてくれたり、正体バレの対策考えてくれたり、じゃ足りないと言うんでしょうか。学校方向では正体知られたら、ってのもあるから、余計にリカさん達は重要だと思うですけどねえ。白霜さんはって？　あー、ねえ？