感想 へーべー 『魔女とほうきと黒縁メガネ』2巻

 大体の内容「登場人物は大体百合か変態。みんな知っているね?」。というか全体的に見て百合と変態がコングロマリットしているんですよね。メインである乃梨子ちゃんさんとリアナからして百合と変態が完全に合一している訳ですし、その気が無く一般ピープルであったはずのみかんちゃんまでシェスカさんに対してなにやら百合フラグが立ちかけて折れたり再接続したりしているので、もう百合&変態漫画でいいんじゃないかな? という気持ちにさせられる、それが『魔女とほうきと黒縁メガネ』2巻なのです!
 さておき、この漫画の百合度が大変高くなってまいりました。先にも書きましたがその気が無かったはずのみかんちゃんにまでその毒牙が突きたたってしまいました。憧れている、というキャラ紹介の言葉を、信じるなよ、そいつの言葉を! というどこかのおせっかい焼きの台詞で差し止めたいくらいに、みかんちゃんは仄かな感じを出しています。みかんちゃんまでそうなったら、俺孤立無援じゃねえか! と慄くと思った? 残念! もうこの百合ストリームに慣れてしまいました! と言う事で、むしろその気持ちを応援したいくらいだったり。相手がこの漫画の変態度を勝手にゲインしているシェスカさんでなければ、もっとプッシュしたい所ですよ。昔の乃梨子ちゃんさんの写真を見て、鎖骨ペロペロしたい! とか言うやつですからね、シェスカさん。あのド変態っぷりからすると、やっぱり放逐されたのかなあ。とも思わされます。シェスカさん回を見る限りでは、リアナの実家時ではちゃんと仕事はこなしていたっぽいですが。でないと、拾われたとはいえ放逐されるだろうしなあ。
 さておき。
 メインである乃梨子ちゃんさんとリアナの百合加減はどんどん濃厚さを増しております。リアナが乃梨子ちゃんさんが修学旅行でいない、と言うだけでどんどん禁断症状を発祥したり、逆に乃梨子ちゃんさんがサウナで倒れて、それから覚めたら夢と間違ってリアナをぺろぺろしたりとか、どこまで昇る気だよ! という百合具合を見せ付けられます。正直に申しまして、この巻の最初のカラーページに美しさすら見出せる位の百合っぷりであり、そこにリアナの変態性癖(ドM。ただし乃梨子ちゃんさんからのだけ)が加わって渾沌としたカオスが叩き込まれていますが、でも基本的にそこには愛がある。というアトモスフィアです。愛があればなんでもいいのか、という問いには確かに……。ってなりますが、でも無いより有ったほうがいいのは間違いないでしょう。愛、すなわちラブ! そんな二人の空気がたまらないものであります。愛、すなわちラブ!←何故か二度言った
 さておき。
 キャラの関係が濃厚になっているのは、乃梨子ちゃんさんとリアナの関係もそうですが、みかんちゃんとリアナとまひるちゃんの関係もいい感じに友達として、親友として、弟子として立ち上がっているのはいいですね。この二人の関係だけが、一服の清涼剤として機能していたりします。具体的にそういうのがしっかり出る場面はあんまり多くないんですけれども、だからこそ、たまにあると嬉しくなるんですよね。百合も、百合でなくても、仲がいいのはいい事なんだよ! 花鈴さんと都さんの関係くらいになると、あれですが。あれですが!
 とかなんとか。