『まんがタイムきららミラク』2013年月10号 感想

今号の巻頭漫画感想

タチ『桜Trick

 とうとう、卒業式! 美月さんが卒業となりましたが、前回の美月さんの告白に対して春香さんが回答しなくてはならなく、でも春香さんは美月さんの「好き」の意味が分かっていなくて、でも、それでも優さんを大事に思っているのが分かって、美月さんが身を引く流れに。デコキスとか美しいにも程があって、いつものキスと比べても凄いドキドキしました。でも、その後にこの回の本番が存在しました。春香さんは好きが美月さんの言った良く分からないままだけど、それを知る為に優さんとチュッチュする訳ですよ。慣れてきたとはいえ、そしてさっくりしているとはいえ、まだまだドキドキさせられる、キスシーンでありました。エロ可愛い……。

個別チェック三連撃

はりかも『夜森の国のソラニ

 とうとう判明する、ソラニの夜森に来た理由、そしてその過去! そこには悲しみが多分に含まれていました。夜森に来て、記憶をなくしたのも当然である、という辛さ。それを乗り越えられた訳ではまだ無いにしても、一区切りはついた格好であり、そうなると、あー、ガチで終わってしまう方向性だー。ってのが分かってしまいますが、もうちょっと色々続けてくれてもという気持ちもふんわりと浮上します。とはいえ、やれる事はこれ以上あるのか、と言われると、昼森と夜森の和解と何故ソラニが昼森と姿が一緒なのかくらいしか無い訳で、これを引き伸ばしてどんどんとやってくる新住人の話にシフトするのも変といえば変であり、この辺りが潮目なのかなー、とも。でも、もうちょい見ていたいなあ。

奄美あまゆ『あすみが丘SPS!』

 奄美あまゆせんせの新連載は、ある意味ブレが全くない安心安定の奄美あまゆ味の物となっております。登場人物の職業が警察官になったけど、それだからって、警察官だってゆったりしてる時はしてるんだよ! というのをグルグル目で説かれる感じの、『Lisa Step!』からの延長線上の漫画と成っております。相変わらずの働くお姉さんは大好きだ! という高い目のパッションの凄みは大した物ですが、なら『Lisa Step!』別に終わらなくても良かったんじゃないですかねー! という感想も自然と湧いてきます。その辺の差別化が今後図られるのか、あるいはグルグル目でこのままを推し進めるのかは、未来になってみないと分からないですね。たぶん、推し進められる気もしますが!

あfろ『シロクマと不明局』

 クマモトさん、不明局の仕事をするの巻。にしても、曲者感があると前回の感想で書いたですが、ショーワさんの曲者度合いは中々ですな。局長の買った物勝手に売って借金取り立てるし。でも、基本的にヘンテコな部分では局長とがぶり四つでクマモトさんを惑乱させるしで、思った以上にショーワさんが好きになっている自分がいます。愛!
 それにしてもマリーだから多分マリーナントカネットさんだろうと思ってたマリーさんが本当にナントカネットだったのには特に驚きませんでした。先にも書いてますがそう思ってましたしね。でも、死去した年齢とは全然かけ離れてるけど、どういう理屈なんだろう。クマモトさんは死亡実年齢のままだしなあ。ある程度煉獄で過ごすと年をごまかせるようになるのかしら。

今号の巻末漫画感想

めの『まんなかノート』

 ゲストが巻末って珍しいですが、それはさておき。基本的に女子高生が可愛い系と十把一絡げにしていい雰囲気ですが、自分しか知らない側面を見せてくれる幼馴染に、ついつい嘘っこの部分、虚栄の部分で付き合っている、交換日記してる、という点くらいが類を見ない感じ。やっぱりちょっと弱いかなあ。とか思ったりも。ガチアイドルオタの友達のガチ度が結構なレベルだったのは特筆点ですが、そこも本筋とはねえ。次回以降どうなるやら。

一応の総評

 今回は『リリィ』及び『となりの魔法少女』がいない回な上に、『寄り道ファミリ』も無かった、と言う訳なのか、新連載にゲストにと出入りの激しい回となりました。ゲストはミラクらしい、普通の萌え4コマ、きらら4コマの枠線からはみ出した、まさにミラクでしかお見かけ出来ないタイプの漫画が多かったのが印象的です。中でも清瀬赤目『アンネッタの散歩道』はファンタジー物ながら人間側の文明レベルが結構高くなって、その中で妖精がどうやって生きていくのか、という話になりそうなので、大変面白くなれるんではないか、と上から目線してしまいます。
 新連載の方は一つ、奄美あまゆ『あすみが丘SPS!』については感想書いてるので、もう一つの、ぽるぴっか『青春過剰Sisters』について。『ラブリストリズナー』が連載になった次の瞬間! という勢いで終わってしまった訳ですが、その余勢を借りての新連載であるこれについては、個人的には大変好意的です。キャラクターとその時間設定、つまり皆何かの二年生という部分が非常にちゃんと話を回しているし、キャラの動向も分かりやすいんで、色々ごちゃごちゃしてた『ラブリストリズナー』よりは先行きが見えやすい漫画になっている印象です。これはワンチャンあるで!
 正直に申しますと、もうちょっと連載陣が増えて安定したらなー、と思ったりしますが、このゲストの攻勢も、新陳代謝と思えば受け入れられますよ。うん、受け入れる。

今回の掲載順変動

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