感想 原悠衣 『きんいろモザイク』4巻

 大体の内容「春から夏。人生で一度しかない、高二の夏!」。という事でパッション!という勢いといつもの可愛さがミクスチャーして、よくよく考えるとこの娘達なんでこんなにどっかおかしい気がするの!? という雰囲気をぶっこんでくる、それが『きんいろモザイク』4巻なのです。
 3巻でクラス替えと共に別れ別れになってしまった(若干言い過ぎ)五人組。でも、それにも慣れてきたのか、そこ重視されなくなってますね。死ぬわけじゃねえしな! という分かり易い割り切りですね、分かります。そんな訳で、みんなの仲は離れ離れになっても漸近しておるのですが、距離が離れたがゆえにアヤヤがヨーコに対してより面倒臭くなっている気がするのは気のせいでしょうか。前からアヤヤはヨーコに対する場面では大体七面倒臭いだった訳ですが、近づける時が少なくなっているからこそ前に出るのかと思ったら結局そんなに接近しないいつものアヤヤなんですよね。今回は特に面倒臭さが前面で、くびれないわよ! って言ったらヨーコカレンがあるよーあるよーくびれあるよーってフォローしてくれたのにそれで恥ずかしくなって泣きが入るとか、どんだけ面倒なんだよ! てかどうしたら良かったんだよ! という辺りが最高潮でしたね。もー! アヤヤもー!
 さておき。
 今回のモストデンジャラスはモストなのに二つあって、一つ目はまず前年は山に行った面々が次は海だー! って訳で単行本4巻目にして初の水着回ですヨネ。みんなの水着姿眼福……。所謂シコれるってやつですね。ヨーコもアヤヤもいいんですがやっぱりカレンのせくしーぼでぃが素晴らしい。カレンの言じゃないですが、ええ体しとるやないけ……。そしていつものおかしい気がするノリもそれ程多くないので、だいぶ安心して見れるのもモストな理由。まあ、アヤヤが遠泳!>溺れるつもりで>溺れたら人工呼吸>ヨーコとキス!?>やっぱやめる って思考展開したりしてましたが。上にも書いてるけど再度書くけどアヤヤ面倒臭いよ! YOU、もう告白しちゃいなYO!
 もう一つのモストはわらしべ長者編。こっちは全体的に『きんいろモザイク』が持つ何かがおかしい気がする力が横溢しております。わらじべで色々と交換していく、というのはよくよくある話なんですが、全体的に交換する相手が直裁な物を提供してくる、欲しくて仕方ないから! というのが凄い。それやったらわらしべ長者じゃねえのに、都合二回くらいそういう局面があるってねえ……。てか、ここでもアヤヤが現金だしやがるからなあ。なんだもう、やっぱりアヤヤは面倒臭い女ってのは原せんせ内では定説なのかよ! でないと描けない局面多過ぎるから多分間違いない! というのはさておき、この回で重要なのはやっぱりアリスのゲス顔ですよね……。原せんせの可愛い絵でだいぶ緩和されてるけど、わりとヒロインがしてはいけない顔でしたよね……。そりゃ、良い物手に入れてやるぜって気持ちが横溢してるんだから、そうもなりますが、それでオチが結局アリスとシノは仲良しですね(婉曲表現)で済みつつ、イサ姉がいいトコどりして、というのがまた。それでいいのかアリス。いいんだろうなあ。やっぱり仲良し(婉曲表現)ですもんね。
 後、この巻の重要事は、ファン内では隣子ちゃんと呼ばれていた穂乃花ちゃんが名前初登場。結構いい子で、特にボケ成分も強くないので、普通の友達キャラになると思ったか? 甘ェ! というくらいに、『きんいろモザイク』色にいきなり染まりそうになっている穂乃花ちゃんの明日はどっちだ。カレンと友達になりたい、という時点でちょっと変なのかもなあ。いや、カレンいい子やから、いい友達がたくさん出来たらええと思うんですけども、でも穂乃花ちゃんはそんなキャラだったの!? みたいな場面が、今回の登場でちまちま増えてしまってるので、やっぱりカレンは関わるとアレなのか。アレだというのか。
 とかなんとか。