今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2013年12月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

黒田bbAチャンネル

 月見しようぜ! という回でありましたが、『Aチャンネル』も回数を重ねているだけあるなあ、と唸らされる、るんちゃんが天然ではなくボケるという局面がありました。ナギが自分に釘付けになる! という理解の下やっている辺り、そしてユー子が結局天然ボケでボケ潰しかましてしまう辺りが、回を重ねたなあ、と思える所以です。単純にボケたり突っ込んだりだけではないのだよ! という黒田bb先生の辣腕と言う奴であります。それでも、この漫画の許容量を越えない辺りも、です。
 にしても、今回はナギユー子力が強かったというか、ナギがお団子美味しい! ってして仕方ないなあするユー子の図、一点が大変キマシタワーでありました。基本的にナギとユー子の仲が綺麗に決まるとやはり堪らない味わいを感じてしまいます。そんなにそういうのがメインの漫画じゃないってのは分かってます、が、それだからこそたまに起きるこういう行為には過剰反応させられますよ。トオルンとるんちゃんはそういう方向があるのにそう感じないんだけども、なんだろこれ。

得能正太郎『NEW GAME!』

 尻。いやあ、尻はいいものですね! キャラットには期せずしてお仕事物がある状況下で、それでどう差別化図っていくか、という部分に対して尻という回答をしたこの漫画に幸あらんことを! ←グルグル目で
 さておき。
 ある意味ファンタジーなドキッ! 女性だらけのゲーム会社! な、この漫画なので、ここでもキマシタワーが建立されておりますが、でも社会人だと一気に生臭くというかエロい方向に突き進んでしまうよなあ、という感想も。青葉さんがあの光景を引きずっていったりしなけりゃいいんだけども。そしてエロくならなければいいんだけども。いや、エロくなっても(略)

双見酔『セカイ魔王』

 妖精さんに強制的に妖精の森へと連れられてきたマオさん。そこで出会う、妖精族の長老によって明らかになる、わりと大変な事態とは。そして神に会う、ってマジですか!?
 今回で随分重要な情報がマオさんにもたらされた、以上に重要なファクターとしての神の話が出てきて、とうとう佳境に向かっているのか! と思うんだけどアルシャさんが全然蚊帳の外なんですよね……。彼がストーリーの中心に戻ってくるのは何時の日か。なんとなく、次に会う時が重大な局面になりそうな雰囲気すらあります。とはいえ、アルシャさんは全然(略)。そんな重要時に彼はただ強くなろうという展開な辺り、マオさんの目論見は上手く行くのだろうか……。とも。まあ、今後の事は、神との対峙で一気に解決、するのかなあ。この漫画だしなあ。