感想 ハトポポコ 『けんもほろろ』2巻

けんもほろろ 2 (バンブーコミックス)

けんもほろろ 2 (バンブーコミックス)

 大体の内容「女子高生生活様式」。一巻(感想)からも特に進行はなく、女子高生が特に何か為す事はないけど楽しくやってる感を見せつける漫画、それが『けんもほろろ』2感なのです。
 基本的に一巻とやってる事は大差ないのでそういう面での感想は特にないんですが、キャラ的な話をするとキャラの絡み方が固定化されて、他の組み合わせと接近する事が無くなっているのが注目点。登場キャラとその関係性が固まっているんですね。同じ著者作の『平成生まれ』シリーズでも基本的にはそれほどキャラ関係が越境しないですが、それでも少しは絡みがあってそれで目新しさがあったんですよ。それがこの作品ではない。単にキャラの見分けがついてないからという説もありますが、それでもやっぱりないはず。そういう漫画なのです。とはいえ、キャラ数が多いのでそれもむべなるかな。そのキャラの基本関係だけ描いてるだけで終わっちゃうんでしょうし、それの方が分かりやすくて助かったりも。キャラ多いし見分けつきにくいしね! どういう組み合わせがあるか、あるいはどれだけ見分けにくいかというのはこの2巻の巻頭カラーで表わされているのでご確認ください。これが分かると、作の分かりやすさが痛烈に感じられます。
 さておき。
 基本的に女子高生がコミュニケーションで殴り合う感じのハトポポコ味なこの漫画ですので、その点はいつもと変わりなくというかキャラ数が多いだけあって色んな面が見れて楽しいです。しかし、懸念材料があります。それはもちろん*1我らが佐々木さんの去就です。いや、去る訳でも就く訳でもないんですが、それでも去就という言葉を使いたくなるくらい、その変態性があらわになってまいりました。元々1巻段階ではほぼ一匹狼というかぼっちで方向性見失ってた感があって可愛かった佐々木さんですが、後半でなんとか友達が出来て、で、この巻ではその友達とハトポポコ味するんですが、その中で佐々木さんがどんどんと変態度を上げてきます。私の汗舐めて! って泣きながら言ったりするんですよ。どうしちゃったの!? って状態です。マジモンの困惑ですよ。実際問題、キャラ紹介のとこでも「佐々木の依存先」という紹介のされ方なので、佐々木さんがやばくなってるのはなんとなく理解してましたが、それがおっつかないレベルのやばさ加減で、二度目ですがどうしちゃったの? 案件です。なので大体被害を被る小清水さんに同情を禁じ得ません。どうしてこんな事に……。俺佐々木さんのファン続けます!←お?
 キャラ話を続けるとこの巻でお気に入りになったのは村井青木ペア。基本的に音高いバカな二人ですが、仲は大変宜しそうで見ていてほっくり出来ます。まあ、やってる事はバカなんですけども、それゆえに二人とも黒い想いなんて持ってないで付き合っており、それがバカであるがゆえに余計に輝かしく見えます。しつこく言いますがまあ、バカなんですけども。いきなりキスしだしたりね。いやあ、バカだなあ。こういうバカさとかも、またハトポポコ味ではあるよなー。
 とかなんとか。

*1:もちろん?