先に総評
今月号はきらら入れ替え戦2014の中盤戦。一つの終了と二つの新連載がある号となりました。一つずつ見ていきましょう。
新連載はあまー『ヴぁるばいと!』とだいせ『しゅばりえーる』の二つ。共にゲストからの繰り上がり組でありますが、今回の連載化に辺り、実に対照的なスタートを切りました。
『ヴぁるばいと!』は初回から新キャラを投入するという手管。このアルバイト先の状態をそれで見せていく、のかなあ、という雰囲気。最初からのアルバイトがいるから、仕事の最初からが出来るという訳ですよ。やるですな。この上手さが今後も生きていくでしょうか。
『しゅばりえーる』は逆に既存キャラと今までのゲストでの内容を踏襲しつつ、より深める形に。主人公が元々料理人志望だったのとか、寝る時裸だとか、そういうのが特に説明されずに行われるので、ゲスト回読んでないと一瞬「?」ですけども、分かっているですよね! という立ち振る舞いであるので、そこは分かっていますよな自分には良いものでした。
さておき。
連載終了は、ちび丸『プレフレ』。将来の話をしつつ、弛緩した空気の中終わっていく様は、ああ、きららの最終回ってやつだなあ。ときららの最終回に慣れてない癖に思ってしまう、よくあるような終わり方でありました。フェードアウトしていく様は、なんとも終わりであります事よ。全体的に特にこれ! という漫画じゃなかったですが、それゆえに味わいがあったので、この終了はちょっと切なかったりしますけれども。
そして、来月は更に三つの終了が確定。しばらくゲスト攻勢なのか、それとも再来月で新連載がどんとぶっ込まれるのか、予断を許しませんが、でもきららも変わっていくんだなあ、という当たり前の感慨に耽ってしまいます。どうなっていくのかしらね。
個別チェック三連弾
- 茶菓山しん太『チェリーブロッサム!』
- ざら『しかくいシカク』
- ベニィちゃん、姉のいる学校へ行くために猛勉強の巻。ついでに何故写真に撮られるのが脊椎反射で嫌がるのか、というのも判明し、まだ完全ではないにしても克服する回でした。自分に対する自信のなさ、というのはなんだか理解出来るものでした。自分は文章書くタイプなのでそういう方向で、つまり下手な文章を読まれたくない、上手くなるまで読まれたくない! というのと近しい感じといいましょうか。でも、既にボディは姉のとは全く対極のボンキュッボンになってるので、自信持ってもいいと思いました。端的にエロいといいますけども。これでまだなりたい自分じゃないとか! どこまでエロくなるのベニィちゃん!
- 武シノブ『かいちょー☆』
- 合格発表! 次回最終回という事で、まあこういう鞘に落ち着くよね、という内容でしたが、皆受かって良かった良かったですよ。こういういい雰囲気になって行く漫画だったんだなあ。最近になってやっと楽しめる術が分かったのに、もう終わってしまうのか。大学編とかは、一部キャラの関係で出来なそうだし、このまま終わるのがいい落とし所ではありますか。でも、なんとなく切ないものがあります。
今月のワンワード
- 津留崎優『箱入りドロップス』より。
桂木からは 一番大事なモノもらったから
相ノ木の言であります。萌さんの一番大事なモノってなンなのー! それって18禁な事じゃねえだろうな、相ノ木! もうそこまで進んだって言うのかよ! お父さんは許しませんよー! ←誰目線だよ
という冗談はさておき、きっちりと相ノ木と萌さんがカップルになって良かったですよ。この二カ月はやきもきしてましたからね。これで成立しなかったらぎくしゃくしてアイエエエエ!?ってなってたので、まあ収まるとこに収まった感もありますが、でも、本当に良かった。照れ隠しでぼこぼこ殴る萌さん可愛いですよ……。相ノ木、幸せにするんだぞ……。←だから誰目線なんだよ