今月のまんがタイムきららチェックポイント(2014年5月号)

先に総評

 今月号最大のトピック、それはオカモト『帰宅るまでが学校です!』の最終回だと言いたいですが、それよりも武シノブ『かいちょー☆』とてっけんとう『うちのざしきわらしが』の終了が重点でしょう。どちらも単行本3巻まで続いた作品ですが、ゆえにこの数年のきららの一色として機能しておりました。前者はおバカ且つ可愛い系、後者が茶番系と色も違い、だからこそその色が失われる切なさというのは、これらの連載が始まった辺りから見ていた者には去来するものがあります。どちらもいい締め方であり、納得のエンドであったのも、ちゃんと終わった嬉しさと共に、これで終わりなんだな、という悲しさもありました。でも、本当にどっちもいいエンドだったんですよ。『かいちょー☆』は卒業式という終わりの舞台として正しいものでしたし、『うちのざしきわらしが』は大事件がありつつの未来につながるエンドでなんとも言えない感慨がありましたし。新たな連載は、これらのような色が出てくるんでしょうか。今月号ではゲストがまたむやみに多い感じですが、次の号も同じくらいなんでしょうか。新連載二つだから、もっと多いのか……。

個別チェック三連弾

  • 津留崎優『箱入りドロップス』
    • 雫ちゃんの進路の話。そのやりたい事とは……。というか、それは一体どういう意味合いなんですか、雫ちゃんー!? と驚愕ではありましたが、でも本人は納得しているので、それで、いいんや……。にしても、ジュンジュンがいつものクールめいた部分からは思いもつかないくらい饒舌に語ってたとこは中々面白いものが見れたなあ、という気持ちに。音楽で仕事、って大変そうだけど、なんとなくジュンジュンならやってけるんじゃないかって情熱を見たような。こういうとこでサブキャラでもおざなりにしないとこいいですよね……。この漫画の素晴らしさですよね……。
  • 華々つぼみ『コドクの中のワタシ』
    • 夏祭り! でも皆でいける場所は当然限られている訳で……。だからって学校の屋上に夏祭り会場作ってしまう剛毅な感じが凄い。狭いだろ! と思うも、案外皆楽しそうだったので、良いイベントだったよなあ。個性がしっかりと出て、それでいてきっちりと見やすく。個性的なキャラクターをきっちり回せるのって強いですね。にしても皆の浴衣姿エロいですね……。リズちゃんのが特にいいです。スレンダーさいっきょ。おぱいある人もいいですが。いいですが!
  • 荒井チェリー三者三葉
    • 猫好きとは業の深い生き物であるなあ……。気持ち分かるけど。蹴られても腹でモフモフしたいの、大変分かるけど。自分は蹴られるのでやった事無いですけど。でも気持ちはとても分かる。分かるんだ……。にしても、近藤さんは西山さんをどういう目で見てるんだろうか。葉山さんと戦ったら負ける! と思ってるっぺれえんだよなあ。実際勝敗つけようとしたら負けるだろうけどさ、西山さん。

今月のワンワード

良い物は高いなんて
 おのれ資本主義…!!

 とはいえ、その資本主義で食っていけてるのが業腹でありますなあ……。