今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2014年6月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

カヅホ『キルミーベイベー

 今回もいつもの通りいつも二人が、というか主にやすなが酷い惨状でありますが、これで二人とも仲がいいんだよねー、と言い辛いのがこの漫画。ソーニャちゃんは確実にやすなが鬱陶しいし、読者側も同じくらいこいつ鬱陶しいな、と思う辺りのシンクロ率の高さがこの漫画の肝で、それゆえにそのやすなが酷い目に遭うのを「御家の為、致し方なし……」という面で見て、その酷い目の自業自得さに感服する訳ですが、それにしても今回のやすなはひどかった。ローラースケート装備して、引いてよ! だからなあ……。これでいい目にあったらそれは誰も得しないというか、笑いも起きないので「御家の為、致し方なし……」。

笛『へんてこバスと飴玉くるり

 詩人の妹ちゃん! というのが加入されて、それからどうなるのか。謎なまま次回でゲストは最終回。どうなるのやらと思いますが、それにしても全体的にガチャガチャした雰囲気で、中々内容の理解がしっかりいかない所がある漫画であるかなあ、とか。妹ちゃんであるというのが言われてもいまいちピンと来なかったりするし、この辺がすっきりしたらもうちょいいいのかなあ、とか思うんですが、でも作品の雰囲気はガチャガチャがゆえにいい感じに雑踏な感じで、それに情緒面がきっちり絡まって味わい深い。本当に上手く行けばいい作品になりそうだよなあ。連載化してくれい。まんがタイムきららミラクでもいいから!

榊『先輩には頭が上がらない!』

 ののちゃんさんが、時任君に、告ったー! かーらーのー、時任君の気持ちの在り処とは、というのでこの漫画も一区切りとなる場面へと到達し始めました。このまま終了していくのか、それともまだゆるゆると続いていくのかは分かりませんが、出来れば綺麗な着地点に到達してもらいたいと思います。迎先輩の方はどう思っているかわかんねーし、まだじっくりやるのかしら。前作がその辺がしっかりしても続いてたはずだから、じっくりとその辺やっていく公算も高いけども、本当にどうなるのやら。