感想 221 『真子さんとハチスカくん。』3巻

 大体の内容「皆、恋しているね!」。一つ目子や口裂け娘がやたら可愛いこの漫画も、3巻目。今回は2巻からの兎月さんに加え、ろくろ首の指首君が登場と相成り、そしてその意中の人がミウさんと言う事で、変な恋愛相関関係がここに浮かび上がるのが、『真子さんとハチスカくん。』3巻なのです。
 実際問題として、気持ちと関係の矢印がかなりこんがらがっているのが現在のこの漫画の状況でありますが、重要なのは真子さんがハチスカ君を好きなのと、指首君がミウさんを好きな事です。とはいえ、真子さんとハチスカ君は今までの積み重ねがあるのでハチスカ君が微妙な心境変化を見せている訳ですが、これが更に進展するにはまだハードルが高い風に見えます。対して指首君とミウさんはこの巻で立ち上がった一方通行でありまして、しかし案外スコンと恋物語が始まってしまうんでは? という雰囲気があります。指首君が奥手で攻めていけてないけど、これ攻めたらころっと落ちるんじゃないか、と。ミウさん、女の子扱いとか可愛い子扱いとか慣れてないから、そこを重点的に攻めれば、本当にあっさり落ちちゃうんじゃないかなあ、とか。まあ、先にも書いたように指首君が奥手なので、そう簡単にはならないでしょうけれども。
 しかし、そこが成立する、という状況はハチスカ君に何かしら影響を与えそうな気もします。基本的に飄々としているハチスカ君ですが、幼馴染が恋に落ちる、と言うのを見たらやっぱり何か思うんじゃないかなあ、とか。実際の所、指首君が真子さんを? と一瞬勘違いしてた後の、ホッ、というのは、やっぱり気持ちが分かってないのかなあ、という風に見えますし、だからミウさんが恋物語を始めたら、近かった彼女が遠くに見えるような風になるのでは。そして、ホッ、の意味に気づくのでは、とか思ったりも。それ以前に、それは真子さんへの影響が強いかもしれませんけれども。って言っても、真子さんも指首君も奥手だからなあ。だから指首君が行ったら、真子さんも何か決心がしたりしそうでもありまして。指首君と言う新キャラが効果的に働いてくるのかなあ。
 それにしても可愛いのは兎月さんだ。最後の催眠術を、のとこで愛しの彼が大きくなってふおおおお! してる彼女の姿は可愛かったぜ。辛抱堪らんで18禁めいた方向に突き進もうとしてたのも含めて。というか、神なのに催眠術そんなあっさり掛っていいのか君は。しっかりしてくれなさい。
 とかなんとか。