- 作者: 三家本礼
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2014/06/25
- メディア: コミック
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大体の内容「激闘! そして倒れる仲間!」。前巻からの引き続きな泥レスフォーマンセル戦から、今までのなんのかんので無傷で勝ってきたのが一転、ボロボロになっていくギ―子達。そして、とうとう仲間に犠牲者が! というのが『血まみれスケバンチェーンソー』8巻の様相なのです。
先に何のかんのと書きましたが、実際問題今までの戦いにおいてギ―子が大怪我をする、というのはありませんでした。大体爆谷が酷い目に遭ってた感が強いくらいでありますし、実際今回もやっぱり爆谷が先にやられる展開でありますが、しかし今回はギ―子が腹にフックを! という普通に大ダメージを受ける展開に。どう考えても寝て治るには時間のかかるダメージでして、それがナグルシュファーの因縁対決の為の降壇という面があるにしても、ちょっとヤバイんじゃないか、というのを我々に植え付けてくれます。爆谷も倒れ、ナグルシュファーも少年A戦で大ダメージを、というのでボロボロの面々に、更に現れるのがブラックキンバリー! さて、どうなる! と思ったら案外この漫画らしい、悪い、死んでくれ! が飛び出したりする辺りがやっぱり並々ならない。でも、ギ―子は助けたいって思ってたりもして、なんのかんのでやっぱり人がいいんだよなあ、と思ったりしてたら、キンバリーがネロにされた処方によって変化して、そしてああ! 水島君の首が! という事に。爆谷ぶっ壊れまくってるという点をすっかり忘れさせられる、水島君の死、というのが次回以降にどう影響してくるのか。キンバリーの方もどうなるのか。中々目が離せないのであります。
さておき。
先にも書きましたが、ギ―子ってあんなぶっきらぼうなんだけど、やたら義侠心に厚いのがいいですヨネ。ある意味においては、不良が雨にぬれる子犬を事案と同じタイプではあるんですが、それだけに留まらないのは、やはり怪我をし、血を流してでもネロと対峙する事を選んでいる事が深く関係あるでしょう。実際問題、ネロから逃げるという選択肢も当然あるし、尻尾を巻いて逃げればネロとしては留飲が下がってむしろ追わなくなる感も、特に最初の戦いにおいてはありましたが、そこを筋を通して、そして今度は全く逃げられないし逃げないと思われているからの罠の中に誘い込まれてでも、キンバリーを救うという選択肢を選んでいるのが、やっぱり心に来るものがあります。それ故に、キンバリーがどうにかなってしまった後というのがどうなるか、この辺の機微は本当に微妙だけど重要だよなあ、ではあるんですが、まあネロが大変なド外道、ナグルシュファーの言にあった「クズはクズを信用しない」が本当にその通りだったりしたり、なのでむしろ余計にネロぶっ殺す! になるでしょうけれども、それでもキンバリーの処遇は重い選択を迫られそうです。ここもまたこの漫画の一つの臨界点かもしれない、とかなんとか。