感想 yuztan 『ドラゴンズクラウン』1巻及び2巻

ドラゴンズクラウン (1) (カドカワコミックス・エース)

ドラゴンズクラウン (1) (カドカワコミックス・エース)

ドラゴンズクラウン (2) (カドカワコミックス・エース)

ドラゴンズクラウン (2) (カドカワコミックス・エース)

 大体の内容「ファンが色々な意味で納得!」。というのは中々難しいのが現状ですが、それでも大変納得度の高いコミカライズなのが、『ドラゴンズクラウン』なのです。
 基本的に元の『ドラゴンズクラウン』というゲームは多くを語らない、使用できるキャラクターの素地などを全くない状態で出していたゲームでありました。ある意味においては、それはプレイヤーが勝手にも妄想すればいいモノとして提示されていた訳ですが、でもこのキャラクターにバックボーン無いのに、漫画どうするんだ!? と思ったらそこは先にも書いたようにプレイヤーが勝手に妄想した、つまりyuztanせんせが勝手に妄想して出来たバックボーンを付き足して来られました。その発案、イエスだね! しかも6キャラがワンパーティーで、でもゲームで出せる4体だというのを入れ替える事によって克服。むしろその方がいいんじゃねえか、と思わせてくれます。イエス
 という事で、『ドラゴンズクラウン』の基本的な進行をキャラクターを入れ替えながらやっていくんですが、その道程の解釈も色々と変わってきています。初っ端のハーピィ戦からして卵を戦って殺して手に入れるのではなく、卵を貸してもらうという展開に持っていかれるのだから、どれだけ解釈の違いが起きているか想像出来るかと。その違いはずっと続き、色々な場所の基本的な部分はそのままに、独自の解釈と妄想で話が展開されます。
 それが最も極まるのが、本来なら自分たちで手に入れないといけないタリスマンを、今まで出会った人たちが集めてくれて、最終決戦中にそれが届けられる、という展開でしょう。連載の尺の都合もあったのでしょうが、それでもこの展開は劇的に熱い。自分たちの行いが回りまわって自分たちを助ける、というのはやっぱりいいモノです。最終決戦に、それも万策尽きた状態でそれが集約するなら、尺足りなかったんだろうにも目を瞑れるというモノです。まあ、元々そんな長く出来る連載でも無かったんでしょうけれども。
 さておき。
 『ドラゴンズクラウン』というとエロ要素が頭に浮かぶ人もおられるでしょう。その面についてもこの漫画は抜かり無いのです。基本的におぱーいの良さが重点ですが、基本的にエロいアングルとかも重点ですし、巻ける奴はとりあえず巻くという分かり易い精神も持っていたりします。2巻ではそういうの出来る素地が少ないので薄くはなるんですが、それでも出来る場所ではいかんなくエロスな絵を出すのに躊躇しない辺りはマジで感謝ッ! であります。そもそものアマゾンとかソーサレスがそのままの姿でエロいというのを、基本的に曲げない姿勢、エロい姿はエロいんだよ! とトートロジー全開にするその様は、なんだか大変眼福であると言えます。露骨すぎるという意見も分かりますけど、露骨、だからこそだろうが! とどこかのコミックマスターJ顔したくなる、そんな直球のエロス。それがこの漫画のいい面の一つであったのだなあ、と再度見てエロいなあ、と思いながら綴ってみたり。
 とかなんとか。