『まんがタイムきららミラク』2015年5月号 感想

今号の巻頭漫画感想

川井マコト幸腹グラフィティ

 進路回第三回目。今回は椎名さん。周りがいい感じに集中し始める中、誰にも相談できない、となっている椎名さんに対して、椎名母様が親子丼を提供。そして、その暖かい味に、ふっと相談する椎名さん。そして、するっと問題が解決するのでありました。メイン三人の母との関係、というのは悪くはないんだけどほんの、本当にほんのちょっと、こじれてる、という中で、そのこじれが解消される回が折々に入ってくるのがこの漫画であります。その中でも椎名さんが反抗的ではなく育ってしまっていてだからこそこじれが中々解消されにくい椎名家の話は、個人的には大変好物であります。椎名さん、本当に出来た子だし露子さんに育てられてもあるのだけど、それ故になんだよなあ。そういうのが、手作り親子丼で、ちょっとほぐれる。いいなあ。

個別チェック三連撃

タチ『桜Trick

 温まり会! そういうのもあるのか。と言う事で皆が寒々としているのを、温めたい! というスミスミ会長の檄に、春香さん達が動く! と書くといい話ですが、スミスミ会長が見事に衆知に失敗して危うく失敗しそうに、でありました。このままスミスミ会長はちょっと抜けてるというのが覆されないのかしら。それはそれで思い出だけど、それをスミスミ会長は受け入れられるのかしら。
 というのもありますが、今回は熱いスミ楓推しが良かったです。スミスミ会長に対して敬意があまりない楓さんのスミスミ会長への駄目だしとかツッコミとかがまあ、いいんですよ。スミスミ会長が抜けてるからフォロー私がすんだぞ! というのもありますが、打ち解けているという見方の方が安定でしょう。楓さんは気心がしれるとちょっかいかけるタイプですから。そう言う意味でも熱いスミ楓推しです。

キキ『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』

 尊大キャラのキャロラインさん。その中の人は……。という事でキャロラインさんの中の人回と言える回でした。中の人佐藤さん、ちょっと不器用。現実方面では中々結果が出せないタイプであります。ゲームでもよくよく考えると要領悪いと言える行動ばかりだったので、この辺は納得であります。でも、なんでゲームの中ではあんな尊大キャラに……。これでいいよね? っていうのに尊大になってるのは、何かしらゲームの内部処理でそう言う方向になるようになっているんだろうか。でも、現実では上手くいかない、という中でゲームで上手く行く体験をして、ちょっと嬉しそうになっているキャロラインさんは大変良い物でございました。こういう体験が積み重なっていけば、何か越えられるようになるのかなあ、とか思ったりしました。

はりかも『うらら迷路帖

 コックリさん、またやってみようの回。今回はお狐様らしいのが紺さんに憑いてしまって大変な、主にお狐様が千矢ちゃんにごろごろさせられる的な意味で大変な事になる回でありました。コックリさんの失敗、というのはよくありますが、それでとり憑くのはまだしも手なずけられそうになるという辺りがこの漫画らしいと言うか、千矢ちゃんの野生の手管らしいでありました。にしても、ごろごろさせられる紺さんinお狐様は可愛かったですね……。エロかったとすら言えますね……。実際の所、超常現象出来るレベルのお狐様なのに、動物としての本能はそのままあってごろごろさせられるのは、妙なエロさです。このお狐様陥落(おち)た! って感じで。

今号の巻末漫画感想

みやこ『優雅な人と機』

 機械の機械機械したごつさで押す漫画かと思ったら、可愛い女の子形態に! なんでや! あの機械機械したのがええんやろ! というか機械なのに性別あるのかお前は! アーモウドユコト!? と言う事で、ロボ型派です俺。

一応の総評

 今回の大きなポイント! それはあfろ『シロクマと不明局』とぼるぴっか『青春過剰Sisters』の終了であります。
 前者に関してはフリークスとしての欲目を持っても一気に情報開示し過ぎぃ! むりくりまとめ過ぎぃ! ではありましたが、それはそれで妙な楽しさがあり、ある意味やけくその力というのが出ていたかと。ショーワさんのメイド服+閻魔さんのメイド服はグッジョブでした。いつの間にか、こういうのでも可愛い絵が描けるようになっているのだなあ。というフリークスの欲目がばんごばんご出ます。そして、この回で終わらないで単行本を待て! になってもう! この後まだちょっとあるのかよ! 単行本買うの確定してるけど更に買うよ!
 後者もまだ続けられそうだなあ、と思ってましたが、今回の最終回は大変収まり良くなっており、きっちりとした最終回であったな。という風に思ったりもします。夢オチになりかけてきっちり現実オチする様とか、素晴らしい出来栄えであったかと。というかですね、なんで桔梗さんと芹奈さんは普通にダブルウェディングドレスで結婚式してますか! という夢のトンデモさ加減にはやられましたが。ある意味、それでエンドでも問題なかったのかなあ。とすら考えてしまったりも。
 前者後者、ともにミラクの一面としていい彩りでありました。あfろ、ぼるぴっか両せんせのまたの来訪を待ち望みたいと思います。