感想 しんと 『ゆずりはコーポレーション』2巻

ゆずりはコーポレーション (2) (まんがタイムKRコミックス)

ゆずりはコーポレーション (2) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容「私たちの企業は!」。女子高生企業系4コマというよくわからない分類な漫画である『ゆずりはコーポレーション』、その最終巻で、起業した会社はどうなったのか。その結末が描かれます。
 とはいえ、この巻での主体は起業家対決であります。1巻でもちまっとだけ出ていて主張していた静流さんが、本格的に柚莉葉さんと相対します。そして高い壁として立ちはだかり、なのに起業家対決に負ける、という噛ませ犬化を、と思ったら最終的には柚莉葉さんの目的である1億をかっちり稼いでみせてくれます。よくあるか噛ませかと思っていたので、そうなるとは思わず油断してましたよ。やるやん、静流さん! と思ったのも束の間、すぐに最終回へとなだれ込んでいきます。この辺り綺麗に決まっていたので、2巻完結ならこうしよう、という考えがあったのかもしれません。起業ネタをもうちょい詰めることも出来たんだろうけど、綺麗に終わることを選択した感じに受け取ったりも。起業家対決も中をもうちょい詰められただろうし、もうちょっと納得出来る勝敗の形に持ってける、一応この巻での内容でも納得は出来るけど、より、という意味で、だろうと。そういうやり方に持っていけなかった、というのはやっぱり2巻完結の弊害なのかしら。何度も言いますけど起業家対決とか、本当に詰めていけば色々と内容が作れたと思うんです。思うんですよ。だから、そういうのが発揮できるまでやってほしかったなあ、と。まあ、1巻辺りの雰囲気ではちょっと難しかったんだろうなあ、とも分かるんですけども。けどさあ!
 さておき。
 最終回で度肝を抜かされたのは静流さんの相方ジニーさんが時間が数年後とはいえいきなり大育ちしたことでしょうか。なにあれ。高身長に巨乳って! しかも一番でかかった眼鏡先輩を超えるって! どうなってるの! どうなってるのよ! その印象が強過ぎて最終回なにしたか覚えてない体たらくです。つか繰り返すけどあれ育ち過ぎだろ! アメリカか! アメリカの風土がそうさせるのか! おのれアメリカ! というかこの漫画で一番小さくて薄かったのが、最終回で一番でかくてでかくなるってどういうことだよ! なんだよこれ! どこだよここ! という錯乱をするには十分の大変化でありました。ほんま何あれ……。後、眼鏡の先輩が眼鏡を取ってたのも、なんでなんだぜ! であります。折角の眼鏡っ子要員が、最終回とはいえ無くなる! そ、そんなことがあって、たまるか! でもあったので本当にもにょりました。なんというか、そう言う部分で惜しいと感じる漫画だったのかなあ、と今になって思うのでありますよ。キャラクター面がいまいち弱かったのかなあ。
 とかなんとか。