感想 コトヤマ 『だがしかし』3巻


だがしかし 3 (少年サンデーコミックス)
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 大体の内容「導入の段階でほたるさんがいる率が高過ぎる」。1巻、2巻(感想)とそれなりにほたるさんの導入をしていた『だがしかし』ですが、3巻では普通に最初から当然のようにいるパターンが増えて、ココノツ君家に馴染み過ぎぃ! なほたるさんが見れるのが、『だがしかし』3巻なのです。本当にしれっといるよなあ。
 さておき。
 今回の最大の見せ場はどこか! というのを考えますと、サヤ師が比類なき可愛さのヨーグレット回がサヤ師可愛過ぎか! インシデントです。繰り返すぐらいサヤ師が可愛い過ぎました。お医者さんごっこを、ちょっと第二次性徴期手前にやろうとするのがガキっぽい感じですココノツ君。しかし、その時点で既にココノツ君を異性として見てたサヤ師の、触って体温低いうへへへ辺りは可愛いを通り越してコワイ! でしたが。行き過ぎです。落ち着いて! でも、その後の態勢を崩して思いのほか近づく、というお決まりのシチュエーションで、お互い赤面してる二人と、それを現在になってヨーグレット見て思い出す二人というのがもう。ほたるさん派だと思っていたココノツ君が、サヤ師にもそういう面があるのか、というのを見せられてちょっと気が多くねえかこいつ、という気持ちにもなりましたが。
 それが更に強調されるのが、計4回で織りなされる夏祭り回。ここでサヤ師の浴衣姿に似合う似合うって言ったり、金魚を渡されて喜ぶサヤ師になんかどきりとしたりと、ココノツ君、サヤ師にも気があるのか君は! やっぱり気が多いぞ! となりますよ。でも、ほたるさんに対してはそういうのとはちょっと違うようで同じような気持ちみたいで、この夏祭り回でもほたるさんの言葉に心揺らされてたけど、サヤ師の時とは若干違う面であるように見えました。他の回、雨に塗れて透けブラ! とかともまた違う側面の表情で、ほたるさんとココノツ君の間柄は大分通常のそれとは違うんだなあ、というのが見えてきた形です。ついついL・O・V・E! の面でばかり見てしまっていましたが、これはもうちょっと、一人の男の子の成長の話にもなっていくのかしら。という風に見ましたが卿らはどうか。
 さておき。
 見所は上の通りですが、この漫画らしいちょっとおかしい回はあんずボー回ですね。家に帰って凍らせて食べたいけど、家まで待てないのよ! という分かるんだけど落ち着けという感想がするっと出てくるほたるさんが素晴らしい。ちょっとのことなのに。それさえ耐えられないって辺りが笑いを誘います。そして家のアイスケースに入れればいいじゃないですか。というココノツ君の姦計にハマって、置くの買いマース! ってなるほたるさんが可愛いでした。ココノツ君、やっぱり商才があるのお。
 そう言う訳で、サヤ師が可愛いでほたるさんもおかしいけど可愛いだったし、よくよくおかしい場面も多い巻だったので、大変満足いきました。アニメ化、成功するといいんですけど5分とかじゃないんだよな。大丈夫なのか?
 とかなんとか。