『まんがタイムきららミラク』2016年1月号 感想

今号の巻頭漫画感想

タチ『桜Trick

 とうとう到来、三年生の時間。ということで三年生という第三シーズンになりました『桜Trick』。その端緒が新登場の神坂さんと滑川が、えーとどういうご関係で? という新しい弾がぶっこまれました。その上、滑川さんがと坂さんがなにやらただならぬ感情を持っているようで、更に春香さんと優さんのキス場面を目撃して、キスの仕方を教えてください! って春香さんに突電するという事態に。第三シリーズ、いきなり波乱の幕開けです。ある意味ブロック要因である先輩というのがいなくなって、後は三年生だけが残るのみ、というのでどうなるかと思ったら新たなカップリングという弾ぶっこんでくるからタチ先生は侮れない。これが更に春香さんと優さんの仲にも何やら波及しそうな雰囲気。春香さんは優さんとはそういう仲じゃない、って言ってしまってますが、これがどういう風になっていくのか。

個別チェック三連撃

はりかも『うらら迷路帖

 とうとう始まった九番占試験! なんか色々罠がありまくり中でどうなる、四人娘! という感じでどたばたな展開に。しかし、皆が今までで培った占いの力で窮地を乗り切る! というのが決まっていて大変面白いんですが、これ内容的にまとめ入ってないですよね? 綺麗に決まり過ぎて、終わるの……? ってなってしまいます。でもまだ2巻出るし、まだ大丈夫ですよね? ですよね? そういう不安も、紺さんのスキル振りがこっくりさん一点突破し過ぎてちょっと変な状態になってたのを見て和みましょう……。

ちろり『箱庭ひなたぼっこ』

 最終回! ということで大みそかから新年にかけてのお話。相変わらずギアが一段階狂っている感じで、このまま終わったのはある種の奇跡として俺達の心の中に刻みつけられるものがありました。橘先輩の部屋で完全にくつろぐから始まる今回ですが、最終的にはふわっと終わってよい雰囲気だと思った? 途中で全然おかしい展開だよ! って本当に尊いものがありました。なんで植物同好会の話から巨大ロボに話題が飛ぶんですかねえ……。そう言う意味でもらしい終わり方であったなあ、と思います。

PAPA『ミソニノミコト』

 いつかはミソニノミコトと別れる事になる。というのを思ってたら、実際に居なくなって地味に動揺している瑞穂さんがいいものでありました。単に情報連絡が取れてなかっただけというオチはですよねー。と。で、この漫画も地味に10月になった、というので時間は進んでいるのだなあ、と。ミソニノミコトが帰ってきたあたりで一つ、山がありそうです。でも、実際に見えなくなるとどうなるか、の話がされていたので、マジでとうとう? と思わされたのはかなりしてやられた感じです。それだけお膳立てが上手かったってことでしょうけれども。ちくせう!

今号の巻末漫画感想

クマノイ『リメインズ・JC』

 桐嶋さんの妹? が登場して色んな話が闊歩しますが、どれも焦点がずれているように感じる辺りが、いい手管であるな、とか。本当に桐嶋さんの妹なのか? どうしてその妹の言葉の節々を桐嶋さんが覚えてないのか? 九州から始まったのにその中でどうやって宮田は残ったのか? そして今ここにいるのか? とにかく謎が山積して、次の回で最終回。そう最終回ね、えー!? これちゃんと答え出るタイプですか!?

一応の総評

 今回はゲスト多かったなー、という印象が強いです。後半に固まっているのがやはりそう感じた要因でしょうか。でも、えきあ『はーどわたはーと』みたいな緊張感が狂っている漫画とか桜木蓮『モノクロお姉ちゃんの取扱説明書』みたいなふわっと見せてひねった物もあったので、収穫感は強くありました。えきあさんはこっちで実力を発揮して欲しい所ですが、あのノリをそのまま使い続けられるのかという老婆心も同時に湧きます。一言で表すならとノリ勝負! なんで本当に。でもなんか楽しいので頑張っていただきたいところです。