感想 サンカクヘッド 『干物妹!うまるちゃん』7巻


『干物妹!うまるちゃん』7巻
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)

 大体の内容「うまるちゃん、干物妹卒業!?」。うまるちゃん、友達に自分が取り繕った顔で接しているのを伝えるべきなのでは、と思うという展開が、今回の巻でぶっ立ちます。その想いの行方は……。という波乱含みなのが『干物妹!うまるちゃん』7巻の最大到達点なのです。
 とはいえうまるちゃん、この巻まで読んでいる方ならお分かりでしょうが、はっきり言いましょうッ! うまるちゃんは、既にリア充であるッッッ!! という、あーあ、言っちまったよな状況に既に身を置いています。家では相変わらず干物な所は当然ありますが、他の女子面子と一緒の時が多くなり、相対的に干物状況が少なくなっている訳ですよ。それゆえに、干物妹を卒業しよう、という思想が出てくるのです。それは理解できるし、そう出来るならすべきではないか、とも思います。でもそうなると、この漫画のアイデン&ティティが総崩れして、終わりになってしまうのではないか? という懸念も生まれます。その辺をサンカクヘッドせんせはどうするのか、と思っていたら、うまるちゃん、そう宣言するのが辛いのでは? という話になりました。その辺のあわいはうまるちゃんではない我々にはわかりませんが、まだ何か、干物妹でなくなることにうまるちゃん自体が懸念を持っている、というのが鎮座まします。まだ、何か干物妹に秘密があるのか? そもそもあの体型になるのがおかしいのかおかしくないのか? その辺が回答されない限りは、まだうまるちゃんは干物妹であり続けるのである、ということなのでしょうか。その道、どうなっているのか……。
 そういう懸案はさておき。
 今回の橘シルフィンフォードさんの話に移りましょう。今回ではうまるちゃんが干物妹宣言をしようとするのをインターセプトした部分もありますが、それよりもガチャガチャ回で見せたガチャの景品をリミックスしてUMRを生み出して、最終的にうまるちゃんに「くだらなくないよ」という言葉を引き出させたのがマストでしょう。確かにあれは大変なグッドジョブで、本当に橘シルフィンフォードさんはええ子やで……。と思うのを止められません。それとポッキーゲームをUMRさんと、という回も素晴らしい。赤面する子はすべからく可愛らしくあるべし。そういう変な言葉遣いになるくらい、赤面橘シルフィンフォードさんは良かったです。眼福や……。浴衣も眼福やったけど、これに比べると霞よるで……。こういう橘シルフィンフォードさんを今後ともよろしく出演させてください、サンカクヘッドせんせ。
 とかなんとか。