今月のまんがタイムきららチェックポイント(2016年2月号)

先に総評

 今月号のある種の割り切り、ゲストを後半にオーバードライブ連打ーッ!! する様、そして最後に湖西晶『〆切ご飯』を設置することでそれを有耶無耶にする力はとりあえずすげえとしかいいようがないのですが、それはさておき今回の重要点は二つの最終回。そう、だいせ『しゅばりえーる』とあまー『ヴぁるばいと!』の最終回です。今回の総評はこの二つの最終回について書いていきたいとおもいます。といってもそんなに分量は無いでしょうけれども。
 さておき、まずはだいせ『しゅばりえーる』。舞台設定と時代設定のガチ加減に比さないふんわりとした作風だったこの作品ですが、最終回に向かうにあたって、ばしばしとこういうのをこうしたかったのよー! という叫びが上がりそうな最終回の内容でありました。あるいはジャンヌ編もしたかったのだろうと勝手に邪推できちゃいますヨネ。でも、この漫画の、とにかくこういうの描きたい! はひしひしと伝わってきていたので、ある意味では個人的には満足出来ました。悔しかろうなあ。
 次はあまー『ヴぁるばいと』ですが、こちらは最終回に向けてきっちりとすることをして悔いなき選択じゃねえ最終回をしていたという印象です。するべきところはきっちりとして、描くべきところはかっちりと描いて、ちゃんと綺麗にオチをつけられたという最終回で、これ以上の広がりは見せないという、ある意味では『しゅばりえーる』と逆の発想! という風にも思えました。どっちがいいというのではなく、どっちもしたいことしたかったんだな、という内容であったというべきでしょうか。この二つが抜けたってことは、またしばらくゲスト大攻勢になるのかなあ。とも思ったりはしますけれども、ひとまずどちらもお疲れさまでした、と言って今月の総評としたいと思います。

個別チェック三連弾

  • 荒井チェリー三者三葉
    • 巻も十一も数える今になって、進級! という球をぶっ込んでくる荒井チェリー先生は流石です。もう普通にエンドレスな毎日かと思っていた矢先、そしてアニメ化! が決まってからのこの球筋ですよ。普通に進級が変化球に見えるという段階でこの漫画の力強さというのがよく分かってくるという物です。でも、アニメ化決まったから、じゃないだろうなあ。元々そろそろ進級を考えていたんじゃないか、葉子さまの父君の仕事が辺りとか考えると、狙った球だったのかなあ、と邪推する程度には荒井チェリー先生の手管に丸めこまれてますよ。
  • 茶菓山しん太『チェリーブロッサム!』
    • この漫画、どこへ行かれるのですか? というか綱島先輩の腕力高過ぎィ! そして綱島母の攻撃力も高過ぎィ! という案件です。なんで鉄球を破壊できるんだ……。それ以前に何で落とし穴の先が鉄格子の部屋なんだ……。そしてキスしたら婚約、って結局綱島母さまも慣例に従い過ぎィ! なんですがそこは分かってやっているのだろうか。やってるのだろうなあ。
  • 湖西晶『〆切ごはん』
    • 人の縁というのは、なんだかとっても、ありがてぇじゃねえか……。(CV:稲田徹) でも手伝ってくれた人達の画風がちょっとずつ違ってて結局それを修正しないと、だったので人の縁ェ……。という感覚もありました。いや、手伝ってくれただけ全然マシでありますけれども。そして帆立のみぞれ粥マジ美味そうでしたね……。結構さっくり出来るのに、であるがゆえに余計に腹に堪える。腹が、減った(ぽん、ぽん、ぽん)。

今月のワンワード

  • 津留崎優『箱入りドロップス』

 メガネじゃん?

  • 萌さんがメガネ! そして女教師! その発想、イエスだね!