感想 トイシキ 『でっかいんちょ』1巻


トイシキ でっかいんちょ 1巻
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)

 大体の内容「でっかいことはいいことだ」。頼られ系JC、色々大きい育さん。……それってこも……などと、その気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ。ということで某森さんを彷彿とさせつつも、それとは全然違う雰囲気な漫画が、『でっかいんちょ』なのです。
 『でっかいんちょ』は14歳にして成長著し過ぎて既にお母さんの呼び声すらある育さんの毎日漫画でありまして、取りたてて波乱は無いのですが、それゆえにちょっとしたことが楽しい毎日なのであります。基本的に育さんがいい子でピュアで、でも身体面の育ち過ぎに困っていたりするという部分をこねこねした漫画でもあります。このこねこね感が絶妙なんですよ。女子からも男子からもある種尊く見られてて、それでこいつめ、こいつめ! ってなっている場面が多いんですが、それでも陰湿な感じはなく、仲がいいんだなあ。というのがかえって分かるのです。それが基本ですが、それゆえに手を変え品を変え、仲良くする姿を見れば、大変いいものだなあ。そんな気持ちになるのです。
 そういう骨子の漫画ですので、鬱展開とかそういうのとかは皆無ッ! と言えます。育さんもちょっと自分の体に困ってるところはあっても、それでトラウマとかになっている訳でもないですし、周りもそこを槍玉にあげますけど、責めているということでもなく、そこまでのバディじゃないがゆえの他愛もない嫉妬という風であって、それがまた軽く安心して味わえる要因です。トイシキせんせの前作『ちっこいんちょ』と同じように、ちょっとしたことが大事なんだなあ、という育さんの使い方の良さというのを感じます。
 さておき。
 それにしても、育さんは育ち過ぎです。それもナイスバディというよりむっちりという成長具合で、好事家の方ならむしろむっちりで! となるところかと思います。このむっちり感がトイシキ絵によってなされると、大変可愛らしいのであります。特に@プールの話の回でのお腹のむっちり感は素晴らしい。バストもいいけどウェストもいいね! といいね! ボタンを押したい気持ちが湧きました。後、ふともももいいむっちりですね。これはあんまり出ている場面はないんですが、この1巻の裏表紙ではきっちりとでており、それのむっちり感がンフフフハハハハハハ! と変な笑い方してしまうくらいいいものなんですよ。着実に体に肉が付いているからのむっちり具合。おっぱいだけが大きくなるなど幻想! と言いたげなトイシキせんせが見えますよ。それくらいにいいむっちりなのだと理解していただきたい。そのむっちり具合が可愛く且つむっちりゆえに尊い。この漫画はそういう漫画なのです。ごめん、言い過ぎた。