『まんがタイムきららミラク』2016年6月号 感想

今号の巻頭漫画感想

はりかも『うらら迷路帖

 師匠、椿先生登場! ということで、前回の引きから入ってみたら植物園! そこに居たのが椿師匠。という訳です。花占いをする椿師匠ですが、弟子に教える時間勿体ないし、というある意味よくある研究者スタイルで、それをどうするか、というのが今回。小梅さんの機転による即興劇で、なんですがなんだこのイモ劇! というものでありました。しかし、それがむしろだったり、既に占いでその変化が占われていたのもあり、なんとか椿師匠が師匠に。いや、あの劇は本当に凄まじいものがありました。でも男装紺は素晴らしかった。あれだけが光り輝いていましたよ。あれはいい……。
 しかし、臣さんとあっという間に仲良くなったな、四人とも。臣さんも案外仲良くなるのが嬉しかったりするみたいだし。まあ、これから仲がギスギスしたり、復古したりするということはあるんでしょうけれども。でも、なんで臣さん一人で試験受けたんだろうか。その辺も今後関わってくるでしょうかね。

個別チェック三連撃

飴色みそ『カラフル・マキアート!』

 魔法少女物見に行こう! な回。相変わらず魔法少女なのに特にそれで敵とかいない漫画で、それがむしろ安心するのでありました。それにしても、花乃香さんが戦隊物というかレッド好きなのはなんだか納得するものが。その辺の戦隊物ともちょっと関係がある、五人だし、というのがでていたのも個人的には良かったですね。色々いいとこどりしつつ、だなー、と。でもまあ、生徒会長の可愛さの前には全て霞みますが! 今回も敵だから! とか言ってるけどあんまり敵対心強くない感じで楽しそうに敵っぽいことのような実は違うようなことしてて和みました。可愛いなあ、生徒会長。

みやこ『全裸.zip』

 木内は関取!
 毎度毎度変な手管で攻めてくるこの漫画ですが、今回もやはりおかしい内容でした。BLを書けば一年家賃無料! と言うのも無茶ですが、それとは関係なく木内さんの性別は? というのが問題提起されて、女の子でしょ? と思っていた読者側に多大なダメージをぶっぱしてきます。そんな……、あれで男の子だったの……、お茶碗三杯……。←いけるのかよ
 それはさておき、よくよく考えると確かに性別を確定させたことは無かったな、という読者側の理解を得つつ、話は進みますが、最終的にシークレットゾーンを確認されることで自体は終息します。いや、今までB地区もカバーされてたからやっぱり女の子じゃね? と途中で気が付きましたが、その通りの木内さんは女の子でありました。そりゃそうだ。男の娘はきららミラクには向いていないですよ。うん、三杯いけるけど……。←いけるのかよ

そと『ラストピア』

 この漫画も中々不思議ですが、しかし島のみなさんが何か記憶を忘れている、というのはちゃんと最終的に形を収束出来るんだろうか。などと今の段階からハラハラしておりますが、基本的にはゆったりとした時間の中でゆったりするというこの漫画の不穏の一端、どういう内容になるんでしょうか。
 さておき、マノちゃんとカリンちゃんが仲良くなっていくのは見ていて和みました。マノちゃんが若干アブレッシブと言うかパワフルと言うか、ちょっと力技に頼る節がある点を除けば、いい関係が構築されそうであります。今後もちょくちょく出てきて欲しい所ですね。

今号の巻末漫画感想

奥たまむし『ハートオブtheガール』

 ツイッター城でも呟かれていた、奥せんせ渾身の明るい告白、見事に決まっていましたね。しかし、カコイさんのどきどきの理由は違う方向にあるので、これ告った方に益する展開じゃない気がするんですよね……。お付き合いしましょう、ってなってるけど、それって当てつけなのでは、とも。この辺がこの漫画の今後の試金石になりそうですが、はたして。

一応の総評

 PAPA『ミソニノミコト』、終わってしまいましたね。最後まで独特のテンポが維持され、大変よいまとまりのある最終回だったかと思います。PAPA先生にはまたミラクに帰ってきたり、あるいはきらら他誌で頑張ってくれたりしてくれてもいいと思います。とりあえず『まどかえんがわ』がまだまだ続いてくれるといいですね?
 そのほかの面々は、ある程度終わりの形が見えてきた『幸腹グラフィティ』が、その終わりが見えそうだからこそ個人的には気がかりです。きっちり終わってくれる、というのは変な言葉ですが、変に長々続いて、というのよりはきっちり終わる方がこの漫画には必要な要素だろうな、と言えばいいのか。そう言う道に今きっちり入っている雰囲気なので、そこを崩さないでほしいなあ、という想いですよ。アニメ化作だからこそ、きっちりと。お願いしたい所であります。