クリスタルな洋介 お酒は夫婦になってから（３）
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)
大体の内容「ベタで甘い。しかしその破壊力よ！」。ソラさんとちーちゃんさんのべたべたに甘い空間。それを誘発するお酒。それが今回も作内に充満に充満しているのが、『お酒は夫婦になってから』3巻なのです。
ソラさんとちーちゃんさんは、あんまり喧嘩しないですヨネ。それが、この漫画のベタ甘な雰囲気に拍車をかけています。喧嘩するにしても、それは別の家だったりする辺り、この二人の喧嘩というのは慎重に排除されている、あるいは伝家の宝刀として残されている。そう考えるのでもしないとベタ甘でういのうういのう、と相好を崩し続けなくてはならないくらい、ソラさんとちーちゃんさんの睦みあいは心が洗われるものなのです。いままでもそうでしたが、3巻はソラさんとちーちゃんさんの初デート＆愛の告白回がもう初々しくて、そしてソラさんとちーちゃんさんらしくて、堪らない仕上がりとなっていｔ、そこがこの漫画で今の所一番こっぱずかしい場面でありました。でも、ソラさんは実直でいい人であるなあ、というのも出ていたし、初デートでどぎまぎしているちーちゃんさんは可愛いでありまして、そこを含めて、夫婦となるのも当然なんだな、という思いを得ました。こういう女の人と付き合いたいなあ、という謎の言葉が出るくらいですよ。ソラさんもちーちゃんさんも、いい伴侶を得たなあ。
さておき。
そういう二人の甘々もありますが、相変わらず酒を飲むと一気に華が開くのがちーちゃんさんです。今回は飲み会とか同僚と飲みの席が、といつもの「しふく〜」を封印しないといけないのにそういうのが、というのがちらちらと。そろそろ他の人にもその様を見られてしまうのかしら？ と思いましたが、アルハラのない健全な仕事場みたいで、特に酒を飲め飲めー、してくる人がいない。だから、なんとか酒を飲んだ後の顔は、ソラさんが独占したままという形に。うんうん、それもまたこの漫画だね。とはいえ、チョコの中にアルコールが入ってるのでも「しふく〜」しかけたので案外そう言う部分でのハードルは低いのかな、とか。あの可愛い酔っ払い様を他の人が見られるのも時間の問題なのかもなあ、とか。でも、あくまでソラさんだけに見せる顔、というのは続けて欲しい。それが大きな意味で愛情表現であるからこそ、ですね。
それにしても、相変わらずちーちゃんさんの酔い絡みは可愛いですね。実際の酔っ払いの絡みなんて大体鬱陶しいとか邪魔とかあるいは汚いすらあるのに、そういうところが全くなく、ただただ可愛い。それがフィクション、だからこそだろうが！ と誰かが言うのも頷けます。迷惑にならない場所で可愛い酔っ払いなら、それが更に甘々に過ごすなら、見ていて気持ちいいすらあります。ある意味、幕一枚向こうだからこその、付き合い方なのかもしれません。実際にこんな可愛い絡みしてくる人がいるならお付き合いしたいですよ……。ソラさんめ……。
とかなんとか。
