柊ゆたか 新米姉妹のふたりごはん2
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)
大体の内容「今日も仲良くいただきます!」。食事を通じて仲良くなったサチさんとあやりさん。そんなある日、サチさんがいきなり台所で何やらやりだして……。という始まり方の<6品目 プリン>から始まるのが、『新米姉妹のふたりごはん』第2巻なのです。
ネタバレの少ない紹介
この漫画というのがどういうものか、というのは<1巻の感想>で大体しているのですが、それでもあえてもう一度するなら、突如姉妹となったサチさんとあやりさんが、食事を通じて姉妹になっていくお話。と簡単にまとめられるでしょう。
しかし、簡単に言うとそうなりますが、複雑さを少しでも増そうと思えばもりもりと立ち上がってくる、そんな漫画でもあります。一つは、当然サチさんとあやりさんの姉妹と、新米姉妹となった部分の進捗。一つは、料理を作る部分でのきっちりとその工程を見せる作品のつくり、一つは、サチさんのちょっと天然ボケ入っているけどお姉さんなんだから、という背伸び。一つは、緊張しいでちょっと険が出てしまうあやりさんだけど、本当はサチさんが好きで、それが親しくなるにつれ大好きになっていく過程。などなど、膨らませようとしたら本当に紙幅がきつくなること請け合いな、そんなみっちりとした内容なのです。
女の子と女の子が親しくなって、というのが好きな人にも、料理物が好きな人にも、ちょっとした背伸びが好きな人にも、緊張しいの緊張がほぐれていくのが好きな人にも、後黒ロンが好きな人にも、きっちりおすすめできる内容となっております。
姉妹愛にも、料理にも、手抜きはなくきっちりと描いているので、本当に広い射程を持つ漫画であるな、とか。
個人的には、サチさんにもらったシュシュを料理の時の髪留めに使うあやりさんが、もうキュンキュンきます。それ、付けてもらえたの本当に嬉しかったんだなあ、というのが、回を重ねるごとに積み重なってくるんですよ。そういう部分もしっかりしている漫画なので、手軽に手を出してはまってしまうといいや! とか思います。
さておき。あんまりネタバレって作品でもないですが、ネタバレと自分のパッションが溢れるのは続き記法して隠しておきます。
ネタバレと画像とパッション多めの感想
今回の内容ではどれもおいしいので全部の話したいですが、この後だらだら画像出すのでここは、ここ! ってとこを書いていきましょうか。
個人的にベスト回は、たこやき回でも誕生日回でもなく、家で映画見るだけの回。あやりさんがそういうのが全くしたことなくて、サチさんの誘惑にもろっと打倒される訳ですが、そこでの一コマ、というか二コマがむっちゃくちゃ好きなんですよ。
本当に、映画を借りてみるとかそういうことをしたことがない、というのがはっきりわかりつつ、それでも探さなくては、としている生真面目さがしっかり出ている名シーンです。この後、二人であーだこーだ、は語られませんが、話しながら決めていく、という2ページが本当に尊いんですよ。大したことのないシーンなんですが、この二人だからどういう会話しているんだろうか、と勝手に妄想してンフフフフハハハハハハ! って悦に入れるというか。漫画だから出来るシーンであるなあ、とか。この後の自作フライドポテト作りもしっかりしているし、その後の展開もあやりさんが役得なんだけどあやりさんだから対処に困って、というのがもう。本当にこういうところにキマシ塔建つわ。
さて、今回もあやりさんがベリーベリーナイスだった訳ですが、前回の1巻の時もあやりさん重視画像だったので、それでは面白くない、それとサチさんが結構頓狂な表情が多いので、今回はサチさん変顔セレクションと題して、いくらか画像を貼っていきたい思います。いやあ、本当に表情豊かですよね、サチさん。色々と撮ってたら結構な数になってしまいました。どれもいいので、垂れ流し気味にいきますよー。
馴染みのたこ焼き屋が潰れてこの表情
ということでサチさんグラフィティでした。あやりさんがそれほど表情を変えない、それゆえに偶にテレ顔とか嬉しい顔とかが爆発力あるんですが、それに対してサチさんは色んな角度、彩度の表情をもって見るものを飽きさせないようになっているなあ、と。こうして連ねるとサチさん本当に可愛いよな……。とも思ったりします。ちゃんとお姉さんしようとするし、お弁当も今度作ってあげるね、って言えるし、本当にいいお姉さんですよ、サチさんは。
さておき。
姉さんのお弁当を作りたいんです! っていうのはここまで仲が進展したから言えるんだよなあ、と思うとこの二人の関係がどうなっていくのやら、とキマシ塔方面な脳が活動し始めてもうだめ。でも、サチさんのことを考えながらお弁当を作るあやりさんは、シュシュでポニテにした髪が美しく、グレイトフルでしたよ……。
とかなんとか。