承前
まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
選ぶのは好きな作品。その定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
それではいってみましょう。
得能正太郎『NEW GAME!』
宣材頼みに行ってこいや! ということで頼みにいくクリスティーナさん。以前のキャラデザ急変事件で印象が、というのでもずく連れていくことに。その考えが見事にあたるのでありました。実際、ヘイトが溜る立場だから、いい感じに抜かないとまずいんだろうなあ。という作劇上の都合も見え隠れしますが、綺麗にヘイトが抜けてたので、高効果でありました。しずくさんは仕事できるなあ。
伊藤いづも『まちカドまぞく』
シャミ子、桃さんと向かい合うの巻。あるいは桃さんがシャミ子と向き合うの巻。ご先祖がある事実を隠していたり、桃さんが「自分にこんな幸運が来るわけない!」とか言い出してちょっと腰砕けな展開になりますが、それが生きるのは当然、シャミ子が向き合う部分がかっこいいからです。今まで特訓に意味がなかったシャミ子に、とうとう戦う意味が生まれて、というある意味、この漫画がとうとう一つの重要な位置へと到達した、ということですよ。お美事! お美事でございます! ということで、この漫画の行く末に安心と楽しみが更に生まれて、一生どこへでも、ついていきます! とユリア声になろうものですよ。