今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2016年9月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのは好きな作品。その定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

得能正太郎『NEW GAME!』

 宣材頼みに行ってこいや! ということで頼みにいくクリスティーナさん。以前のキャラデザ急変事件で印象が、というのでもずく連れていくことに。その考えが見事にあたるのでありました。実際、ヘイトが溜る立場だから、いい感じに抜かないとまずいんだろうなあ。という作劇上の都合も見え隠れしますが、綺麗にヘイトが抜けてたので、高効果でありました。しずくさんは仕事できるなあ。

伊藤いづも『まちカドまぞく』

 シャミ子、桃さんと向かい合うの巻。あるいは桃さんがシャミ子と向き合うの巻。ご先祖がある事実を隠していたり、桃さんが「自分にこんな幸運が来るわけない!」とか言い出してちょっと腰砕けな展開になりますが、それが生きるのは当然、シャミ子が向き合う部分がかっこいいからです。今まで特訓に意味がなかったシャミ子に、とうとう戦う意味が生まれて、というある意味、この漫画がとうとう一つの重要な位置へと到達した、ということですよ。お美事! お美事でございます! ということで、この漫画の行く末に安心と楽しみが更に生まれて、一生どこへでも、ついていきます! とユリア声になろうものですよ。

中山幸『ブレンド・S

 店長と、苺香の犬お散歩回。というかデートでは!? ってスーツでいく店長が良いバカさ加減でした。散歩やろ! しかし、苺香さんはナチュラルに店長をたぶらかしてはりますなあ。ちゃんと動きやすい服装で、スカートの下も! ってスカートたくし上げたり、おにぎりをたくさん食べてくれてうれしい! って明るい笑顔したりするし、そりゃ店長もたぶらかされるわ! 天然での笑顔はかわいいのに、なんで意識するとああなるんだ。でも、最近はあの笑顔が可愛く見え、……ごめんやっぱり怖い。