今月の『初情事まであと1時間』感想文 第三回(2016年12月号)

説明

 コミックフラッパー掲載のノッツ『初情事まであと1時間』の感想を書いていくコーナーです。
 先にこの漫画の基礎情報を書いておきますと、お互い初情事、という場面の一時間前から直前までを描くというお話です。当然、濡れ場や猥雑は一切ない! と思って頂こうッ! な内容なので一般誌でも安心です。正直にインパクト一発勝負になりそうな漫画ですが、果たしてどうなっていくのか。興味は尽きないところですが、それはさておき。
 それではいってみましょう。

CASE:4『晴樹と霞の場合』

 デートが雨で順延、でも部屋に二人きり! ということで晴樹さんは猛るのですが、霞さんにはある曰くがありました。それは、関わる人を不幸にしてしまうというもの。エッチしたら死んじゃうんじゃないか、とすら言ってしまうくらいに周りを不幸になってしまう霞さんと晴樹さんの初エッチはどうなる!? というのでどうなるかと思えば、晴樹さんが盛り上がって幸せにしますから! ってなっても不幸がどんどんエスカレートしていきます。そのせいでこれはちょっとやばいんじゃないか、という気象状態になり、それでエッチってどうなるんだこの二人……。となる話でありました。
 幸せにする、という言葉で不幸に対しての対抗力がついた霞さんが、どんどん状況が悪くなっても不幸と思わなくなっていくのが素晴らしかったです。最後の方、避難勧告まで出ているのにやる! というのでこの後二人どうなったんだろう、というエッチ以後がすこぶる気になります。というか、最初の不幸に対する晴樹さんと霞さんの態度が反転しているのがテクニカルです。こういうのをサラッとしてくるからノッツ漫画はやめられねえ!