今月のまんがタイムきららチェックポイント(2016年12月号)

先に総評

 今月号の三つの出来事!
 ねこうめ『こはる日和』表紙&巻頭カラー!
 篤見唯子スロウスタート』二話掲載!
 おしおしお『神様とクインテット』最終回! 
 ということで個別で見ていきますと、まず『こはる日和』のいつの間にか上位にしれっといる感はとんでもないというか、いつの間にかそれも妥当と思わされる出来栄えになっているのがとんでもないですね。個人的には最初の頃はそれ程でもない。と謙虚なナイトだったんですが、最近では見れば気持ちが落ち着くレベルにまで達しておりまして、このふんわりとした空気が堪らなく愛おしいです。特にこれがある、という漫画でないのもまた、それ故に楽しめるという部分があり、今のきらら誌の一つの到達点という趣すらあると言えましょう。
 次に『スロウスタート』ですが、これも個人的には最初の頃は、だったんですが、この一年で一気に存在感を持ってきているなあ、と。この漫画の良さというのは、やはりゆるりとしたところなんですが、他の作品に比べて極めてローテンション。そういうよりは、むやみにノリが強くない、この子たちのリズムである、という感じが強いと感じます。『ゆゆ式』とか『あっちこっち』等が持つ、それぞれの独特のノリ、リズムが、低めの形であると言いましょうか。不思議な味わいがある漫画になったものです。
 最後の『神様とクインテット』は前回が何だったんだよ! という感じで最終回は液多めでお送りされておりました。最終回手前だからシリアス展開する、というネタだったというのでもう。そして色々突っ込みどころしかない最終回っぷりをみせられてもう。ある意味では、この漫画があったのがきらら誌の懐の深さであったのだなあ、と小五ロリを開く感じです。でも、最後はきっちりこの漫画らしいテンションで突っ切ってくれたので、そういう意味ではありがたいありがたい漫画であったなあ、とも。
 そんな感じで総評でした。

個別チェック三連弾

  • よぱん男爵『にーにといっしょ!』
    • なぜかパンツがない! という発端からの流れは話としては分かり易くてよい回でしたが、でも女の子が男の子パンツを履くってエロくて素晴らしいと思いました。←わりと最悪の発言
  • 津留崎優『箱入りドロップス』
    • 陽一の後悔先に立たず、というか行かなかったら行ったより後悔しそうだから行く、という微妙な後ろ向き発言が悪目立ちしますが、まあ、ここは行かなきゃ駄目よね。と思いました。雫さんの逡巡の意味を知った後なら、余計にね。
  • 湖西晶『〆切ごはん』
    • 片手使えないって大変ですヨネ。指一本でも支障が出ますからねえ。というか、左手の指全部ケガする猫の手は猫の手やない! という突っ込みを思いました。というか、痛い痛い痛い痛い!

今月のワンワード

  • ざら『ひとりでふたりぐらし、』

嬉しかったんですけどね
 ハル君から見える私が
 こんなに可愛い女の子で

  • とか言いつつイヤホン音量上げて聞かせない、という辺りがもうなんか素晴らしいじゃないか。ラブコメの波動を感じる。