『まんがタイムきららミラク』2017年1月号 感想

今号の巻頭漫画感想

はりかも『うらら迷路帖

 小梅さんのもとに届いた荷物。それは小梅さんの師匠筋であるマリさんからの物であった! でも、それは何も書かれていない本で……。ということでそれが何か調べる話でありました。その本は一種の封印、内容を見る方法が分からないと読めない本だったわけですが、そこに書かれた内容に、小梅さんとマリさんの繋がりというのを感じて、なんだかよいものであるなあ、と思いました。こういう師弟関係っていいよね……。でも、一番良かったのはこの本高く売れるという臣さんでしたが。返してあげて!

個別チェック三連撃

タチ『桜Trick

 コトネさんの許嫁、森島空さんについてのお話。女性であることを隠して、と言うほどではないけど、言われなければ特に言わない、というのをやったツケを思わぬ形で、コトネさんの姉に懸想して、でも伝えられなくて、という形で払うことになってしまったその悲しさはいかばかりか。まあ、コトネさん家の人も女性だと分からないというオール節穴なのも問題ではあります。でも、やはりちゃんと言わなかったのが響いてしまった、というのが。でも、そうそう言えないか。相手も女性でこちらも女性で、と言う場合では。しかし、この形はコトネさんと対峙することでどう変わるのか。来月は必見ですな。

描く調子『広がる地図とホウキ星』

 ゲストから新連載に格上げ組の一つであります。ゲストの時は学校に至るまででしたが、今回はその学校の課題で定住する場所を探すこと、というものをこなす回となりました。何をもって定住先を決めるのか、というのをしっかり見せた回で、取り立ててげらげら笑えるとかではないんですが、どこかほっとする雰囲気があって良かったです。最初の縁が連なって、と言う流れも綺麗でしたし、自分はどこが向いているのか、という部分も出してきていて、いい漫画始まったな。という感想を持ったりも。

ちゅー太『音無さんは破壊神!』

 神様から生まれ出でた邪神とのバトル、わりと瞬殺の形で決着! というのですが、神様職が音無さんに移譲されたというトンデモの展開。確かにこれ、題の『音無さんは破壊神!』ではあるんだけど、まさかこうなるとは! 二巻決着に綺麗に決まった格好です。ある程度こうなるのは考えていたんだろうなあ、という展開ですが、これだけ綺麗だとそもそも二巻で終わる気だったのでは? とすら思えてしまいます。とりあえず、次回最終回、音無さんはどういう選択をするのか。ぶっちゃけ人間を破壊するのか。そこんとこを気にしつつ待ちたいと思います。

今号の巻末漫画感想

上下『魔王城のお姫様』

 ハルベルさんが廊下の秘密部屋に行くのを見たメルルさん。そこになにやら、と追いかけてみれば、謎の少女三人が。それとじゃれ合っている内に眠ってしまう、というのを何度か繰り返しつつ、その奥へと。基本的にハルベルさんの秘密の書庫だっただけですが、この回の主要な内容は謎の少女三人、の一つにまとまった存在、ケルベロスのお披露目でしょう。三人になると幼女、一人になるとグラマラスボディ。あると思います。

一応の総評

 今号は新連載に格上げになったのが二つあり、一つの『広がる地図とホウキ星』は上記ですがもう一つの『ななつ神オンリー』の方もいい雰囲気なので、どちらもこれからが楽しみであります。
 そして次号はちゅー太『音無さんは破壊神!』の最終回が待ち受けています。上記しておりますが、まとめとしては高いレベルでまとまりそうなので、ある意味ではほっとした気持ちです。いやでも、まだ無茶苦茶になる可能性はあるからなあ。
 とかなんとか。