今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2017年5月号)

承前

まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
選ぶのは好きな作品。その定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
それではいってみましょう。

カヅホ『キルミーベイベー

ただ、ウナギが食いたいだけだったんだ……。
ということで、ウナギ食いたいから食品サンプル、そして模型へと飛躍していくやすなの頭の悪さが桁違いに光るという謎形容したいくらいのものであった、のがあぎりさんが出てきたので当然のようにカオスの巷に。あぎりさんとこは多角経営するのはいいんだけどもうちょっとやりっぱなししないようにしてください! 最近出てきた回は全部カオスなオチじゃないですか!
ちなみに今回はソーニャちゃんが感電死(死んでない)した後に、箱の中の人参でウナギの代用品ウサギが回収されて、その発電能力から発展途上国向けだな、という結論に至るという、書いてて頭が痛くなるのにオチとしてはきっちり4コマでしまっていてホントもう、カヅホ先生の巧みな匠っぷりには頭が上がりません。もう、バカ。

大沖はるみねーしょん

ただ、しりとりをしていただけなんだ……。
ということで、今回は本当にただしりとりをするだけの回です。大体ダジャレで攻めてくるという大沖せんせのスタイルから、逸脱があるか、と一瞬思えますが、ダジャレとはすなわちある言葉の連なりを別の言葉の連なりに接続することでボケとして成立するわけで、つまりその言葉自体を単純に連ならせるしりとりは、むしろテリトリーにあるのだ、と理解すると、今回の形は珍しいスタイルとはいえ、大沖スタイルの一部分として全然出来る範囲なんだ、と気づけるかと思います。なので、はるみさんがレンコン→レモン→レーズン→レーズンパンと連続でンを付けるのもまた、この漫画のテリトリーとしてきっちりと立ち上がってくるわけですよ。とはいえ、ぱっと見では今までの大沖せんせのダジャレスタイルではないので、面食らいました。こういう攻め方を、もう結構キャラットでは古株であるのにしてくる辺りが、本当に得難いものだなあ、とかなんとか。

伊藤いづも『まちカドまぞく』

ご先祖は犠牲となったのだ。犠牲の犠牲にな。
あまりにシャミ子さんが偵察任務をこなしてこないので、流石にこれはおかしくねえか? となった桃さんとみかんさん。こうなれば結界をどうにかして直接行動だ! ということで、みかんさんの遠距離攻撃能力を活用して、ご先祖躯体連続射撃と相成るのであります。連続射撃は特に見れないんですが、ご先祖の残機が1だったっぽいので、わりと大変だったんだな、と思います。
さておき、何故シャミ子さんが仕事してこないどころかむしろ仕事し始めているのか、というのは魔力の影響がある食べ物をモッタイナイ精神していたせいだった、というのが明らかになって腰砕け気味の、でもまさかあんなに摂取するなんて、って言われててシャミ子さん……。となる案件でありました。このままだとかなりまずいことになりかねなかったのかと思うと、桃さん、GJ! と言うべきでありましょう。あのままだとウスイ=ホンのネタになってしまいますしね!←んなわけあるか