感想 高遠るい 『はぐれアイドル地獄変』5巻


はぐれアイドル地獄変 5
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)

大体の内容「芸能界の闇、深し!」。ということで、芸能界の闇がガンガン出てくるのが、『はぐれアイドル地獄変』5巻です。
今回は起伏が激しいのでサクサク行きましょう。まず着エロ。着ていればどんなギリギリだろうとやっても問題はない! といういや問題だろ! という本当にギリギリの、青年誌としてもギリギリのエロ展開が繰り広げられます。いいんだろうか。と思いますが、セーラさん話でいいのだろうかを超越してやっぱ駄目だったのを思うと、まだギリギリ着エロなのでギリギリ大丈夫なのでしょう。ぶっちゃけありがとうございます! な内容で中坊と同じ感じになりましたよ。本当にありがとう!
次、拉致監禁。以前にやりすぎで腕を破壊された医者先生が報復行為に出てきました。刀持ちにサツガイさせようとしただけでは溜飲は下がらなかった模様です。今回はガチ監禁でお菓子たる! というギリギリの路線に突入します。そのギリギリはすかとろじーにまで発展。危機! でも、なんとかなりました。何とかならなかったらこの漫画終わりだった、医者先生がガチで人殺ししてたっぽい、ので、本当に何とかなって良かったです。なんとかなったのが盗聴されてたから、というのもまたどうなのかですが、流れとしては自然でありました。そうじゃないとどうにもならんかった訳でもない、海空さんが拘束を自力で解いたりしてた、辺りがこの漫画らしいです。というか海空さんは色々凄すぎる気がします。今までもそうだとは思ってましたが、ガムテープとはいえ拘束をぶっちぎる辺りパワーの次元が違います。ゴリラや……。
次次。前回の暴力行為手当でいけなくなった! とのことですが、百合営業の方がしっかり愛あるおせっくせるしてまたikeるようにという回が入ります。ここの百合展開は大変いい感じ。心がほぐされていくのがしっかりと描かれているので、大変使いやすいものでした。愛、いいですね……。
次次次はべる子とちょい前にでたロリの尻しか愛せないボンクラの愛の営みの話に突入します。そもそも、ボンクラの叔父である爺さんの愛婦がべる子だったので(そうだった!)、ここで一悶着が。愛する女を取り合う男達、という配役の性別が逆でも醜い争いになりそうなのですが、俺のだ! 俺のだ! という力強い主張から、なら抱いてみろ! 尻以外で! という展開からそもそもボンクラがなぜ尻だけなのかという謎が解けられます。母が不貞を働いて生まれた、というので女性に忌避感が生まれた模様です。そしてそれなのでべる子相手でも前にはいれらえず、でしたが、それだからこそ二人で埋められる、といういい話となっていきます。前部がかなりアレな内容でしたが、終わり良ければ総て良し。
からの芸能界の闇の話が再度。前に出たボンクラADがいいとこの坊ちゃんだった、というので一悶着。金持ちの力で色々としてましたが、最終的にはADという立場なのでPには勝てなかったよ……。という展開に。これもまた芸能界の闇って感じであります。まあ、2年後に大きくなって帰ってくる可能性はありますし、その時は良かった良かったになりそうですが。
で、最後。うわあああああ! 鯨岡ミカだー! ということでいままでスターシステムだと思っていた鯨岡ミカさんが『ミカるんX』と地続きであるというのが巻末あとがきで確定させられました。色んな意味でそれは大丈夫なのかとしかいいようがないですが、それ以上に女性格闘家大会へとなだれ込もうとしているこの漫画の行く末もまた大丈夫なのか。やっぱり海空さんがカラテカだからそういうのしたい気持ちが強かったんだろうなあ。でも、このまま大会出場者紹介回が続くんだろうか。
と言う微妙な不安を抱えつつ、この項を閉じたいと思います。