ネタバレ感想 野上武志 『ガールズ&パンツァー リボンの武者』7巻


ガールズ&パンツァー リボンの武者 7 (コミックフラッパー)
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)

大体の内容「開幕!大鍋(カルドロン)!」。ということでとうとう始まったタンカスロン一大大会【大鍋(カルドロン)】! 知波単からアウンさんのとこまであっちやこっちやと色んなキャラクターがお出ましで、これだけでもうこの辺りの話は完全にこの漫画がすることに決まっていたんだな、という納得を得るには十分な賑やかさです。というか、アニメの最終章はこの辺りの話とどこかで関係してくるんでしょうか。そこはしないから好きにしていいよ、というのでした好き好き大好きSSDが最終章を狂わさなければいいんだけど、というくらいに色々がさく裂する回となっております。
この大会、普通のタンカスロンとはまた趣が違いますが、それについては後に回しまして、お前ら! という絵から見ていきましょう。


第一お前! 発見


第二と第三お前! 発見

別に顔を隠しても構わんのだろう? ルール規定にないし。と言わんばかりのお前ら! 感ですが、前者のカチューシャはともかく、後者にはこの仮面を被ることに何か意味があるっぽいので、果たしてどうするつもりなのか。どうかき回すつもりなのか。私、気になります!
さておき。
このカルドロン、普通の大会とは一線を画しています。それがわずか三つしかないルールによって表されます。一つ目は戦いのルールはお互いの話し合いで、で普通ですが、二つ目から違う。


三船某っぽい絵ですね。

二つ目の用心棒ルール。これは単に伏兵というだけではない、とされますが、ではどういう扱いであるのか。ぱっと見はやっぱり伏兵以外考えられない感じです。
しかし、次、三つ目のルールがこれを深くしていくようにみえます。


つまり、配下に加えるってことです。

第三のルールは、この後のことを考えると大変なことになるのが分かろうかと思います。倒すたびに味方が増える、ということは大隊になっていくということ。それを指揮するのがどこまでできるか、という部分もありますが、それ以前に第二のルール、用心棒ルールが更に情勢を混迷にさせそうな気がします。ただでさえ一枚岩じゃない軍勢に、用心棒ルールの拡大解釈による造反ということになれば……。この漫画のやることだから、ムチャだけどありえそうです。そしてそれ見たい。
さておき。
今回の見どころは西住仮面とアウンさんたちの戦いで西住仮面が見せた西住流の凄まじさ、もさることながら、やはり精神コマンド不屈の入ったオレンジペコさんの敗戦後のやり取りでしょう。


まさに不屈!

でもちょっと大丈夫だろうか、と弱気なところで、


このローズヒップ

な訳ですよ。劇場版ではちょっと突撃アホの子でしたが、ここにきてのペコさんと一緒に強くなるという意識と、アホなりに助けるつもりであるところが大変キマシタワー建立案件であります。いや、実際不意打ちですよ、このペコヒップ。
さておき。
この大会は一体どうなってしまうのか。というのはある意味では暗躍しまくってたダージリンさんのこの一言に尽きるかと思います。

面白いかどうかが大事なのよ!

どう見ても部隊が大きくなるし、用心棒ルールはなにがしかのかく乱要因になりそうだしで、全く先が読めない。この話、一体全体まとまるんでしょうか。そこも含めて次の巻を震えて待ちたいと思います。