ネタバレ感想 坂崎ふれでぃ 『サバゲっぱなし』2巻


サバゲっぱなし(2) (サンデーGXコミックス)
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)

大体の内容「ずぶっずぶに沼にはまっているわ!」。サバゲにはまった木枯さんのサバゲ欲と物欲は有頂天でとどまることを知らない。そんな楽しそうな木枯さん以下サバゲ女子の楽しむ姿を見る漫画。それが坂崎ふれでぃサバゲっぱなし』なのです。
そういうことで、今回も木枯さんがテンション高くサバゲをする漫画な今作です。そのテンションの高さは天翔十字鳳くらい高く、鋭く、遥かに強く、そして温かい……。そういう山のフドウ台詞が出るくらいのものがありました。
特に輝いていた場面は三か所ほどあるのですが、個人的にお薦めするのは仲間内のローカルルールの部位ヒットありで、両足を撃たれて無様にはいつくばっていたところでしょうか。高貴なお方が、はいつくばって「ひぃぃぃ」ってなっている。それだけでもう、素晴らしい、素晴らしい、素晴らしいの三重奏です。ここ以上の輝きは今回は無かったんじゃないか? というレベルです。(感じ方には個人差があります)
さておき、この漫画の良さは趣味を謳歌することの素晴らしさッ!! と塩屋翼声で言っていいでしょう。趣味にはいろいろありますが、そのどれもがどれも、それを嗜む人の楽しみの扱い方として存在するわけです。それを忽せにできない、というのは今どきの基本ですが、その中にあってサバゲを選んだ木枯さんたちが、それはもう楽しく遊んでいる。それ見て、自分も趣味をきちんと楽しまないとなあ、という風に襟を正したくなる。それがこの漫画の最大の効用です。
今回で特にそう思えたのは、明石さんがサバゲ楽しみ過ぎて運転手なのに三時間しか寝てない! 今バリバリテンション高い方大丈夫! という部分でしょう。そこに至る過程の、サバゲの用意から試し撃ち、そしてそれでテンション上がりすぎて寝れないから映画でも見て、という流れに特に気持ちを移入してしまいます。楽しみのある前の日って、本当に気持ちだけが先走ってしまうものです。
それをきっちり描いて、その後当然三時間しか寝てないからな? って感じに眠くなる明石さんが、パーキングで休む、んだけど周りがサバゲ感想戦しだしてうわあ気になる、というか語りたい! ってなっているところも大変気持ちが分かって堪りませんでした。あのメンバーだと凄い話す木枯さんとかいるから、余計に語りたくなるんだろうなあ、とも。趣味のことは、話したくなりますからねえ。
さておき、今回の巻でへえ、案件だったのが利き目と利き手の話。利き手はともかく利き目という概念が存在するのを初めて知りました。そして、それが意外と手と違うという事も。でも、本物もだけどモデルガンも右手右目用に作ってある、というので、さらにへえ、案件でした。普段は全く気にしない概念であるけど、こういうのだとやっぱり気になるんだなあ、というのと、やっぱり少数派は厳しいんだなあ、という二つの事が特に頭に残りました。利き目、調べてみるかなあ。
さておき、3巻がどうなるのか、というのはまだ分かりませんが、木枯さんのサバゲ趣味が親バレしそうなアトモスフィア。さて、どうなる。普通なら否定されそうですが、でも木枯さんの家族だからなあ。全然読めない。そこを含めてどうなうるか見どころですね?
とかなんとか。