感想 わだぺん。 『ミミヨリハルモニア』2巻


ミミヨリハルモニア 2巻 (ガムコミックスプラス)
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)

大体の内容「ヘッドホンVSイヤホン!?」。順調に響さんの手管に染まりつつある音々さんでしたが、そこにイヤホン派(?)のミディちゃんが登場することにより、むやみにいらん波が立っているのが、
『ミミヨリハルモニア』2巻なのです。
今回もヘッドホンネタワントップ型漫画である『ミミヨリハルモニア』。出来るネタは何でもする と言わんばかりのネタの濃さ具合はいつも通りで、様々な手管を使ってヘッドホンを解説していきます。が、先述のように、今回からイヤホンもそのネタとして俎上に登ってきます。ここに、ヘッドホンVSイヤホンという対立軸が浮かび上がってくるのですが、その対立はそれぞれヘッドホン派響さんとイヤホン派ミディちゃんが代理戦争する感じに。それも、音々さんをめぐって! というので物同士に対立軸を与えるのではなく、属人にしている辺りがテクく、更にそれが百合関係であるなら倍率ドン! 的確な選択をしている漫画だと感じました。(ヴェルダースオリジナル感)
そんな中で、響さんが音々さんを見出した理由が、今回の巻で明かされます。と言っても、音への感受性が異常に高すぎて、トリップしてしまう同士である、という何を言っているのか分からねえと思うがのポルナレフ感なものでした。音楽聞くのに全身を拘束しないといけない、というのはちょっとおかしいですよカテジナさん! な案件過ぎます。それとタメを張れるのか、音々さんは。と思ったけどよくよく思い返すと一話目で音楽に気を取られ&トリップし過ぎて夜に、ってしてましたね彼女。そして、この巻でもしっかりそう言う局面を見せられるので、成程同じ穴の狢じゃねえの。
さておき。
ミディちゃんについて語りましょうか。典型的小悪魔系ロリ、という王道路線ですが、それにイヤホン派というのが加わって訳の分からない者になってしまっている感があります。ちゃんと小悪魔系ロリとしてはキャラは立っているんですけれども、どこに向けた弾なんだよ感がある点が特異と言えるかもしれません。
そして音々さんを抱きこもうとするのが、逆に響さんを意識してのような雰囲気も。何このただれた三角関係!? って感じでもう。いいじゃねえか、百合い三角関係!
さておき。
今回一番ぐっときたのは、当然響さんが音響沼にどっぷりなところでしょう。やる人がいるのかどうか微妙に都市伝説と思っていたマイ電柱を実際やっているというだけで、もうお茶碗三杯くらいいただけるネタっぷりです。しかし、ヘッドホンを作るところが真剣にしているなら、それで音を聞く行為も真剣でなければならない、というのは高い意識と偏執と高潔を感じて、響さんへの好感度高くなりました。その後で拘束具で身を縛って音聞いているという、ぱっと見なんの漫画だよこれ感ですぐにフラットになりましたが。響さん、色んな意味で凄いなあ。
とかなんとか。