感想 クール教信者 『ぱらのいあけ〜じ』3巻


ぱらのいあけ〜じ 3 (MeDu COMICS)
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)

大体の内容「帯にすらナチュラルボーンエロ漫画家と呼ばれるようになった水木先生の明日はどっちだ」。油断するとエロ漫画ネタ、油断しなくてもエロネタ。その生きざまがナチュラルボーンエロ漫画家という言葉を一身に受ける水木先生。今回の表紙でも黒ロン縦セタ巨乳パイスラという己の持つ属性を完全に理解した一枚な時点で、一生どこへでも、ついていきます! と、女の心変わりは恐ろしいのぉー! してしまう漫画。それが『ぱらのいあけ〜じ』なのです。
先に書いたように、今回も隙あらばエロ漫画ネタをぶっこんでくるし、隙が無くてもエロで隙を作ってくるこの漫画ですので、そこをクローズアップするのが正道。よって、エロ漫画ネタとエロネタ、後どうでもいいネタの三つをあげていきたいと思います。

エロ漫画ネタ

規制!
 ファック!!

規制とエロ漫画は切っても切れない間柄ですが、この規制にキレる回はどこまでがエロスでしょうか? という感じの攻め方したり、それでもエロをするのよ、という水木先生のナチュラルボーンエロ漫画家らしさが存分に出ていて楽しかったです。でも、白いのを歯磨き粉だ、あるいは歯磨き粉が白いのだ、とグルグル目で言っていたやつは、止めろよ……歯磨きできなくなるだろ……。って感じで、歯磨き捗りました。とりあえず、作者の寄り方で、人間牧場系の人が優しい話書いているといつだるまになるんですか? となるという感じに、エロく感じる部分も変わる、というのだけは覚えて帰ってください。

エロネタ

性感帯開発回がマストでしょう。強度の反復と強引な刷り込みによって小指でikeるようになる、という亜空の回です。本当に、小指でikeるように頑張るだけの回で、何がこの人にここまでのことをさせるのだろう……。と戦くしかない回でもありました。訳分かんねえよ……。そんな半端な覚悟じゃ見てられないようなネタ回のくせに、オチも綺麗に決まっている、んだけど、そのナチュラルに小指で指切りげんまんって、なんかいい関係だなあ、おい! というやっかみも入ってしまうので、それ含みで大変いい感じですね?

どうでもいいネタ

サキさんの家にお泊りに行こう回はマストでしょう。ただ、サキさんのいつもの仕事の側面ではない、プライベートの部分をクローズアップする形になるだけ、なんだけどこう、それだけの話って素敵やん? といいましょうか。ちょっとただごとじゃないこともしてるんですが、それも含めて、本当に素のサキさんが見れたというのが良かったかと。こういう側面もあるんだー、というか。こういうどうでもいい回こそこの漫画の良さが凝縮しているのではないか? という問い立ても出来るかと思います。エロに関するネタがほぼないから余計にそう思うのかもしれません。色んな意味でこの漫画だからこそ出来る次元でしょう。

総評

「そうねえ、榎木さんといい仲が続いているのがいいってことでいいんじゃないの?」
「そうですね」