ネタバレ?感想 jin 『残念女幹部ブラックジェネラルさん』6巻

残念女幹部ブラックジェネラルさん(6) (ドラゴンコミックスエイジ)
残念女幹部ブラックジェネラルさん(6) (ドラゴンコミックスエイジ)

 大体の内容。「(またキャラを増やすのは)まずいですよ!」。ということで、ただでさえ際物が多い中で、際物キャラがまたしてもモリモリと増えていく漫画。それが『残念女幹部ブラックジェネラルさん』6巻なのです。
 ファンとしては、今ある際物キャラを活かす方にいってほしいという感想はあるんですが、でも、この際物キャラをどんどん増やして自分の首を絞めていく様もまた、見ていたいと思うのです。完全にファナティックの方のファンの言動ですね、分かります。
 それはさておき、今回警察側など、結構なキャラが追加された中でもっともの際物は、ブラジェネさんのクローンの1、2、3です。今回名前というか存在が明らかになった“組織”がブラジェネさんの身体能力の高さに目をつけ、密かに作っていた、まではそうあれかし、なんですが、それを100体ほど、という暴挙に出てしまっています。更に、理不尽のようでいて、でも、そうだろうなあ、という妙な納得をするあるギミックが、100体のブラジェネさんには搭載されています。
 それは、ブレイブマンへの恋心!
 どこをどうやったらそういうのになるんだよ! というかDNAレベルなのかよ! となる案件ですが、これの恐ろしい所は、このままブラジェネさんの恋心を抑えられないと、100体のブラジェネさんがブレイブマンを襲う! という、ブレイブマンがそうならない為に悪落ちするまである驚愕事態になることです。
 そうでなくても、100体のブラジェネさんがブレイブマンを手に入れる為に戦いだす可能性も極めて高い、ってオイ、カプロス人蟲(内藤泰弘血界戦線 Back 2 Back』7巻登場)じゃねえか! それもブラジェネさんだけを入れた! これ世界崩壊するんじゃねえか!? とまで恐れおののかせてくれます。
 とはいえ、一応そこまでブレイブマンにご執心なのは少ない模様で、とりあえずクロジェネ1がブラジェネさんに一番近い為に廃棄の憂き目だったりする辺り、ある程度制御は出来るのかもしれません。逆に言うと、“組織”は世界征服する手管を既に手に入れているとも言えるんですが、それに気づいても実行したら自分たちの身も危ないアトモスフィアで、この漫画のカタストロフは案外近い所にあるんだなあ、などと達観してしまいました。誰も知らない所でヤバいですよ!
 さておき。
 今回もブラジェネさんは可愛かったのですが、やはりブレイブマンがヤバイバフ薬を飲んで素直にブラジェネさんの要求を聞く回がマストですね。最近押しの仕方が亜空間に漂っていたというか、とりあえず実数軸には無いから虚数軸かな? な押しをしていたブラジェネさんですが、そうです、この人押されるの超弱いんです! というのが久しぶりにお出しされました。最近が猛獣過ぎて誰も覚えてねえよ! でしたが、久しぶりに押されるブラジェネさんが見れた。それで満足、したぜ……! と大満足になりました。結局キス未遂なのにキスしましたー! とか虚偽を言ってしまうところも堪りません。このヘタレ!
 とかなんとか。