不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから 第五回

よし完全に落ち着いた!!
 もうこんな台風みたいな〇ンギに負ける要素がッ無いッ
  オッ……オギャ―ッッ

ゲーミングお嬢様 - ジャンプルーキー!

この項の説明ッ

 流行りに乗るようで全然亜空間ビームなことをやる感じで、大@nani『ゲーミングお嬢様』のワンワードを無為無策に解説する文章、はっじまるよー! 連載? そうなったらそうなったでサレンダー通らねえですわよ?
 誰か他にやっている気もしますが、自分がどれくらいちゃんと書けるかの勝負の側面が強いので、二番煎じ上等なのだ。すまんな。ハハハ。

第五回『ザンギ』

 ザンギとは。鶏のから揚げではなく、格ゲーにおいて一定の需要がある投げキャラ、その創始であることが、モチのロンです!な『ストリートファイター2』のレスラーキャラ、ザンギエフのことです。投げキャラと言えばザンギというくらいに、投げキャラの代名詞として存在するお方です。
 爾来、投げキャラというのは難しい存在です。人によっては人生を賭けるくらいに好んだり、あるいは蛇蝎の如く嫌っていたり、最終的にザンギ戦は人生の無駄まで言われたりします。その所以は、投げというシステムが格ゲーで中々微妙な扱いだからでしょう。
 格ゲーの投げというものは、ガード一辺倒の動きを崩す為に作られた、と、いいます。しかし、スト2などでは、小技で固めて投げるのが大変強く、最悪では悪名高い真空投げ、詳細はググれ、まで出来てしまいました。そうでなくても、スト2では投げスカりモーションなどはなく、投げられなかったら打撃が出る、というので、ある程度のフォローさえあったのです。
 そんな投げの、更に上位互換だったのがザンギエフスクリューパイルドライバー、所謂スクリューです。コマンドが一回転というのは、登場初期、つまり格ゲー黎明期では出せるんかこれ!? でした。レバー上要素がありましたからね。それが徐々に、小技中にコマンドを成立させる、というのから立ちスクリューまで、技術精度が上がっていったのも懐かしい話です。
 さておき、格ゲー用語で<吸う>というものがありますが、これはザンギのスクリューの性能によって生み出された言葉です。
 スクリューは、<吸い>ます。通常、投げはかなり接近しないと使えないものです。しかし、スクリューは相手との距離があっても掴んでしまう、投げとしては広い射程距離がありました。これが、まさしく<吸う>としか言えない映像をお出しされるのです。これにより<吸う>という格ゲー用語が生まれるに至りました。
 その上で、初期ザンギのスクリューは投げた後の距離が近く、小技を当ててから投げる、というセットプレイがしやすかったこと、発生が早く割り込みされやすいしグルグル回してるだけだろ! なことなどが、ザンギが、そして投げキャラが人によっては嫌われる要因として挙げらることになります。
 さておき。
 そんなことはありつつも投げキャラ、というのはその後の格ゲーにはなくてはならないもの、として組み込まれます。やはり、投げキャラの味わい深さとというのは、打撃一辺倒な中にあると余計に際立つものです。そしてその味付けはゲームによって大変多岐に渡っているのが面白いところです。色々ありますが、個人的にはダメージは小さいけど射程が超長い、間合いが二キャラ分くらいあるのと、射程は超短いけど大体半分ほど減る高火力の二つが同じコマンドな『ファイターズヒストリー』嘉納亮子が印象に残っています。打撃もいけるもう一人の投げキャラがいるのと、投げをコンボとして組み込めるという仕様の先駆けでもあったと記憶していますが、それはまた語ることもあるでしょう。
 それよりもザンギです。ストリートファイターシリーズにはかなりの登場回数を誇るザンギですが、その仕様も、その都度都度で変わってきています。そんな中で最近のスト5では、スーパーアーマーや飛び道具をかき消す技、空中専用必殺投げ、更には打撃からコンボとしてつながる投げなど、色々な刷新がなされています。最古の投げキャラにして、最新の投げキャラでもあるのが、ザンギなのです。逆に言うと、ザンギ以上の存在感のある投げキャラ、というのが少ないということでもあるのですが。
 とかなんとか言った辺りで、今回は終了します。またな!