不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから 第十五回

掃除(メンテ)が延長したせいで遅れてしまいましたわ

ゲーミングお嬢様 - ジャンプルーキー!

この項の説明ッ!!

 『ゲーミングお嬢様』ってあるじゃないですか、大@naniの。あれについて意味もなく解説したら面白いんじゃないかって、そう思ったんですよ。やばくね? アドじゃね? あるいは萌え?
 ということで、明確な衝動に駆られてやっていくこのシリーズであります。それではいってみましょう。

第十五回『メンテ』

 メンテとは、メンテナンスです。またピコグラム案件! なのですが、これが中々面倒な案件なのです。最低でも二種類の意味を含むからです。
 まず一つは、修理の意味での”メンテナンス”の意のメンテ。これは、主に90年代からのゲーセンにおいての意味合いになりますが、つまり筐体の故障とか、バグによる停止などからの復旧であります。
 今どきでは、このメンテを見る機会は大変少なくなりました。単純にゲーセン、ゲームセンターが遺体消失マジックの如く掻き消えているというのもありますが、昔は色々なことがゲーセン主体であった、というのもあります。今では既に現実のことではなくフィクションでは? という言われ方もされる(んなことはない)、STGの連射装置みたいなものなどがそれです。それについて話すと無闇に長くなりそうですが、とりあえずボタン連射をコンソールの中で自動化した機構、と言えばいいでしょうか。え? 押しときゃ連射じゃね? という反応すら古い時点で、この言葉がいかなるレベルの古語か推して知れますが、それはさておき、そういう改造もまた、メンテという部類に入ってくる。そういうの、とんとなくなりました。致し方なし……。
 それ以前に、機体”メンテナンス”されない、という悪夢めいた環境も、最近では増えた印象です。昔はわりと皆(勝手な拡大解釈)が操作荒かった、今ほどコマンド操作とかが洗練されていない時代だったこともあり、わりとすぐコンソールが壊れることがありました。今でも某Gゲーでは奇態なひとが多いという話も聞きますが、昔も昔でダイブあれだったよなあ……。というので、その面でメンテナンスは結構ヒンパンだったのです。しかし純ゲーセンがほぼ死に絶えてしまったがゆえに、付属で音ゲーある、とか程度のアミューズメント施設だと、本当にメンテが遅いし、そもメンテのこと言ってもはてな? ってなるんで本当にどうにかなりませんかねえ。←私怨過ぎるぞ
 さておき。
 もう一つが、ネット時代に生まれた、ネットワークに繋いでいる作品の、不具合の修正や追加要素の挿入の為の行為及びそれによってゲームが出来ない期間に対しての“メンテ”です。
 実際の所、昔に比べればこっちの方が良く使われる用法でしょう。ゲームの基盤や筐体がない、ネット格ゲー世代の方が増えた、と言うことの表れです。メンテナンスの方でも時間は当然かかるのですが、今の時代は一つのゲームに対して基礎の部分が一つ、つまり同じゲームの他の筐体はないので、直しているまでにそっちじゃないので、というのが出来ない、それ故にメンテ延長はもとよりメンテ自体をうっとうしいこと、という見方をする人もいるかと思います。その辺がネット時代ゆえの狭量とも取れますが、それ以上にそういう行為の中身がブラックボックスなのが悩ましいところです。昔のようにバージョンアップ版を販売する、という形でなくなった点は評価出来るところなんですが、いきなりキャラ性能が変わる、というのもそれはそれでなんですよね……。それと、入れ替え作業を眺めて楽しむ、というのがただ時間を待つだけのメンテ、という風なったのも、一つ風物詩が消えたなあ、と思ったりもしたり。
 とりあえず、この辺の、つまり”メンテナンス”が”メンテ”になっていくという過程は面白いので、誰か研究してください。それを存分に参考にさせていただきます。
 さておき。
 ゲー嬢では掃除、となっていたので”メンテナンス”と”メンテ”、どちらも意味している感じな辺りが素晴らしい目配せだと判断できます。つまり、教室の整理整頓たる意味での”メンテナンス”とその行為をしている時間の意味での”メンテ”が近接しているのです。わりとだからどうした案件ではありますが、この「メンテナンス」という言葉に対しての感覚が、前者から後者を経験した者としては、そこを忽せにしないという感覚を受けて、大変好ましいと思ってしまうのです。単に掃除をメンテって言ったら受けるかな、という粗忽な判断な可能性も無きにしも非ずですが、仮にそうであったとしても、僕が思ったこの気持ちは、消えないんや。つまり、イナフですわ。なのです。
 何がなのですなのかと、謎を残して今回は終了。イナフですわ。