不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから 第十七回

私はカ〇コンゲー以外は動画勢なのですが……

ゲーミングお嬢様 - ジャンプルーキー!

この項の説明ッ!!

 6話、早よ! 本日今からでもいいのよ! という猛りが俺を焦らせますが、しかし、こればっかりは大@naniせんせの掌の内。焦れても焦っても、待つしかない。どうせ今まで待ったんだ。の精神、あるいは夏待ちの精神で対処していきたい。そんな『ゲーミングお嬢様』のワンワードを勝手に解説して遊ぶ項となっております。大@naniせんせが続きを描かないなら、この項を持って対抗するは因果。
 さておき、やっていきましょう。

第十七回「勢」

 勢とは、ぜいと読みます。いきおいでもせいではなく、ぜいです。これは、主に自分のいるクラスタの特徴を持って、○○勢という風に言います。勢の前にはメーカー名、ゲーム名、上記のように動画勢や、やる気勢などが付きます。そういう勢力の勢、ということですね。とはいえ、そこまでちゃんと勢力としての意味で勢を使っていることはありません。どの勢に属しているか、というのは主に自己申告ですし、他人がこちらに言う場合があっても決めつけというよりは半ば以上揶揄であったりします。
 それにメーカー名、あるいはゲーム名での勢と言っても、それを主にする、というくらいの話でもあります。他のゲームもやる人の方が多い。蹴子様のようにカプコンゲーもアークゲーもこなす勢の人もいれば、転子様のようにカプコンゲー以外は動画勢という人もいます。このように、勢というのは軽いくくり、という程度のものだと思っていいかと思います。ワタクシなどは生粋のゲー嬢勢、ゲー嬢に魂の何割かを持っていかれた勢であります。どうでもいいですね?
 さておき。
 かよう、この勢とは便利なワードです。自分のクラスタ、とまで言う訳ではないし、クラスタのようにそこまでの拘束力はない。言いっ放し、放言として使っても特に咎められない。そう言う軽く言える、括る言葉であります。
 しかし、だからこそ気を使って使いたい言葉でもあります。簡単な言葉からこそ、人間の品性というものは見えてくるのです。などと語りだす程の厳格勢でもないのですが、それでも、簡単に括る、というのが少しばかりの危うさがある、簡単に垣根を作ってしまうことの功罪がある、というのは提言しておきたいと思います。だからどうした、ではあるんですがね。
 さておき。
 しかし、格ゲーも進展してきたのだなあ、というのは転子様の動画勢という言葉で感じられます。昔はゲームの動画配信、というものはほぼ存在していませんでした。ゲーメストが格ゲーとかSTGのビデオ、VHSですよ、を作って販売していた、というくらいで、動画というのは、文字通り動いている今現在の画、つまり筐体の映像を見る以外ほぼ縁遠いと言っていいものでした。だからこそ、違うゲーセンに行く、遠征という概念もあったりしたのです。
 しかし技術は進歩しました。今では家にいながら、あるいは寝転びながらですら、動画は見れます。それも、トップクラスの試合が。20年前の自分に言ったら、狂人扱いされることでしょう。容易く予想できます。
 それは、今や当然の世界です。だからこそ、動画勢という言葉も生まれるし、定着もする。それによってすそ野が広がっていく。大変いいことかと思います。まあ、動画勢、という部分に対して、動画で知ったか勢、という言い方もあるんですが、そこに対して『ゲーミングお嬢様』では、むしろだからこその謙虚さ、というのが台詞からにわかに立ち上っています。動画勢でするまでには至ってないけれでも、それでも見たい、という台詞回しから立ち上がってくるこの辺りの目配りが、実際この漫画をネタ漫画として際立たせているのですが、その話はいつかすることもあるでしょう。しかし、今ではない。
 とかなんとかお茶を濁して、今回はここまで。6話まだー?