不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから 第二十回

大吉昇竜!!

ゲーミングお嬢様 - ジャンプルーキー!

この項の説明ッ!!

 6話目が来た。なら7話目は? あ・・・? あ・・・? という状態になる昨今皆さんいかがお過ごしでしょうか。大@nani『ゲーミングお嬢様』ネタで適当書き散らして、とうとう二十回に到達しました。ここまでやるとは正直思ってなかったですが、この意気で三十、四十と回を重ねて吸収しましょうぞ。そのグルガン族の男は静かに語った。
 さておき、それではいってみましょう。

第二十回「昇竜」

 昇竜とは、ピコグラム解説すると昇竜拳のことです。昇竜拳ってなんだよ!? って人が今の時代にいるんですの!? な気はしますが、それでもちゃんと解説しますと、CAPCOMストリートファイターシリーズのメインを張る男、リュウの持つ必殺技の一つ。斜め上に跳びあがりつつアッパーを打つ技で、無敵対空技の原点と言えるものです。総じて、そのタイプ、無敵対空の必殺技は昇竜と呼称されるのです。
 追い解説として、無敵と対空について。無敵とはそのままの意味合いが強いですが、相手の攻撃を食らわない、格ゲー用語で言うと食らい判定がない時間がある技の総称という感じです。食らい判定がない且つ攻撃判定はある、という場合が主に無敵として称されるのです。食らい判定が消えるだけ、攻撃判定のない無敵もありますが、大体の無敵技は攻撃判定も込み、と考えて差し支えないです。
 ついで対空とは、相手が空中にいる状態を制する、という意味合いです。空中の相手は、基本的にガードが出来ないので、上手く対空技、上から斜め上の方向に攻撃判定が出る技を当てて迎撃する、というのが対空となります。その攻撃が対空技、ということですね。
 そして、昇竜拳は、大体上から斜め上に攻撃判定が伸びていくのが通常です。そして無敵もある。その為、無敵技を対空に使うのは大変有効なのです。ゆえに、昇竜拳は無敵対空技の原点であり、同じタイプが昇竜総称されるのです。
 とはいえ、昇竜と言われてもタイプは様々です。それも元の昇竜拳からして様々。なにせ初代ストリートファイター、正式には『ストリートファイター』ですが、ストリートファイターの呼称でシリーズを総称する場合もある関係上、初代とつけるのですがそれはさておき、その昇竜拳は超無茶苦茶でした。
 今の昇竜拳は落下時には無敵時間は無くなるのですが、初代は着地まで完全に無敵でした。その上隙がほぼなく、連続で昇竜拳を打つ、というムーブでほぼ完全無敵という状況を生み出せてしまいました。
 ほぼ対戦要素が無く対CPU戦にしか使えなかったこと、まだ初期の頃ゆえ昇竜拳コマンドが難しかったこと、そもそも必殺技入力自体が激ムズだったことなどから、特に問題には成りませんでしたが、その後のスト2ではそう仕様ではなくなったので、やっぱりそのままはヤバイという理解があったものかと思われます。
 その後の昇竜拳は当てられなかったら隙をさらす技としてきっちりと位置付けられます。しかし、昔の話ゆえに、ゲームスキルがまだまだであったことから、とりあえず隙の少ない方の弱昇竜をぶん回すドラゴンダンスなる動きとかもありました。空振りさせれば割と楽に反撃できますが、ガードから即反撃だと浮いている為ダメージは安く、着地の隙に、というのでは大きくダメージを取ろうと欲張るともう一回昇竜が、というので、苦手意識のある方もいるかもしれません。その後のプレイヤースキルの向上で、そういうのは楽に処される時代になりますが、最近グラン君がドラゴンダンスする動画見て、時代は巡るんやなあ。という気持ちになりましたよ。
 閑話休題
 その後の昇竜の系譜は、非常に多岐に渡ります。多岐に渡り過ぎてここで書ききれる要素でもないので、詳細はググれですが、しかし昇竜の精神、無敵の強さは常に生き続けている、というだけで、この昇竜というもののインパクトが如何ほどのものだったか、というのが如実に表れていると思います。色んなゲームで、色んなコマンドで、色んな動きで昇竜は研鑽されました。様々な昇竜が生まれ、そして消えていきました。しかし、でぃえぬえい……は常に流れ続けます。2D格ゲーのみならず3D格ゲー『鉄拳』にまでコマンドが出張するんですから、如何にあの操作というのが神に認められた優れたる設計か、というのが分かろうものです。
 今でこそ当然出せるレベルの難度なコマンドな昇竜、という位置づけを、格ゲーマーの成長というか、基本知、基本スキルの向上があるんだなあ、という気持ちになったりもします。昔は本当に大変な想いをして修得した技術が、今はもう当然の領域。なんだか遠くに来た気持ちになりつつ、この項を閉じたいと思います。