不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから 第二十一回

4連続昇竜だけは絶対にない…!
 絶対ありえない…! 次は通せる…!!

ゲーミングお嬢様 - ジャンプルーキー!

この項の説明ッ!!

 ネタの取りどころはまだまだある、がそろそろ格ゲー関係なくないか? お前たちのゲー嬢って醜くないか? なとこも出てきつつある大@nani『ゲーミングお嬢様』を積極的にリコメンドしてく項。そう、それこそがこの項なのだ!
 という大上段はさておき、もうちょっとしたら単行本とか出るのかしら。などと、その気になっていた俺の姿はお笑いだったぜ。となりつつある昨今ですよ。神に残ったら最高の書じゃないか! まであるんですが、皆さんはいかがお思いになられるでしょうか。
 んなことはさておき、それではいってみましょう。

第二十一回「通す」

 通すとは、<通す>ことです。はいここピコグラム! なのでさっくり語りますと、この場合の<通す>とは、こちらのしたいことを成功させる、くらいの意味です。格ゲーにおいては、こっちのすることと相手のすることで相克関係が生まれる場合があり、その中でこちらのしたいことをして、それが成功することを、<通す>と言うのです。
 しかし、この<通す>という概念は中々に厄介です。漫画の方でも転子ちゃん様が通せる…! ってなってますが、あれは対戦において通すことは目的ではない、という部分がするっと抜けている状態です。格ゲーにおいて持つべき精神は相手の体力ゲージを減らすことであって、狙いを通すことそれ自体ではないのです。でも、3連続で相手の昇竜にこちらの狙いが通せなくされると、そりゃああたまおかしなるで。となります。
 スト5の動画とかを見る方もおられるでしょうが、その時に偶に連続でひたすら投げられまくっている様子が見れる時があるのではないでしょうか。あれも一種の通す通さないのせめぎ合いですね。4連続投げはない…!と思ったら投げられるというやつが、その状態なのです。上手い人でも結構通しちゃうところだったりしますし、逆にそこを通すように見せて相手の投げスカリに攻撃を差し込む、というムーブもあり、単純に投げを抜けるだけでは済まない。この連続で投げられている状態を通す通さないではなく、きっちりと損益で瞬時に考え実行する。これが上級者なのだなあ、というところで、個人的には超熱いんですよ。どこまで投げを許容するのか、みたいな動きとか、投げスカリ狙いをきっちり切り返していくところとか、大変見どころなのです!
 話が逸れました。そう逸れてない気もしますが、まず<通す>の話です。この漫画でこの言葉が出ているところでの転子ちゃん様の<通す>の考えがじぇじぇじぇだという話です。この<通す>という感覚の厄介なところの話です。つまり、<通す>ことが目的化しがちという点ですね。
 転子ちゃん様は、想像図の所では<通す>ことに重きを置き過ぎてしまっているのです。ここは<通す>のではなく損益を見るべきターン。後何回耐えられるから、相手が昇竜だったらガードしてたらいい、くらいの立ち位置でいるべきだったのです。成程、そう考えると話の俎上にあったのも頷けます。あまりに<通す>こと、これならこれくらいは<通す>れるはずという期待値、その理の当然に縛られ過ぎて、理の当然から外れてしまっているのですから。人のやっていることなので、確率通り収斂しない、けど流石に。という予断があり過ぎたのです。どういう状況でこの台詞を言った設定なのか分かりませんが、それでも転子ちゃん様がやたら追い詰められてしまっている、実際に追い込まれていないのだけど精神的には、という状態、だからこそ<通す>意識を捨てるべきだった、というのが作中の想像図の意味だったんだよ!
 な、なんですって!
 まあ違うんですが、それはさておき、通すとは存外厄介で、それをすれば勝てるような気持ちになってしまう。だが、それではいけないのだ。という話ですね。そういう魔的な魅力がある思考。それが<通す>なのです。
 何がなのですか分からないですが、そういうことでうやむやのままに今回は終わり!