大体の内容「マジアアズールさんがほぼ陥落している件について」。この女陥落(おち)た! な話のインパクトもそうですが、地道に倒錯性癖が植わっていく過程もちゃんとあるのが始末に負えないのが、『魔法少女にあこがれて』2巻でのマジアアズールさんなのです。
と、そっちの話は一旦おくとして、マジアベーゼ、つまりうてなさんサイドも色々あります。特に悪の新メンバー、ネロアリスちゃん登場と、レオパルドちゃんとの交流が、今回のトピックでしょう。
前者、ネロアリスちゃんは何か知らんが組織に加わった、という訳の分からない出自で、そもそもどこのだれかよく分かってない点がいきなりなぶちこみ方で好感が持てます。でも、その能力、認識操作の力は相当のものがあり、なんかどんどん手強くなってないか、こいつら? という雰囲気になっています。短時間しか使えない、という点も逆に強ムーブ感をだしています。使い方次第では相当ヤバイのでは? なのですが、さて、この武器、どう使う? と目線を上げてしまいます。
後者、レオパルドちゃんの方は、あまりに好感度が高くなりすぎてヤバくない? ですが、うてなさん自体がコミュ障の類なので、こういうかまってあげるタイプが近くにいる方が動きがしやすい、というのが如実に出ているのが微笑ましいです。基本いい子なんだよなあ、うてなさん。性癖があれなだけで。
さておき。トレスマギアの方面も。
1巻の感想(ネタバレ感想 小野中彰大 『魔法少女にあこがれて』1巻 - オタわむれ 日々是戯言也blog)で、三人のマジアベーゼの性癖発露に対する反応、普通、虐げられたい、逆に虐げたい、の三者三様としましたが、この巻でもそれがきっちりとその通りとなっております。普通のマゼンダは気高く、と見えてそりゃそのエロ状態だとねえな状態、裸シールで恥ずかしい! やってくれて大変いいですし、虐げたいのサルファのウォーモンガーぶりも良いもの。サルファさんの奥の手が、案外力を使うから使い過ぎるとすぐガス欠、考えて使え、というのも良いですね。前回使った時は確かに不意を打てたもんね。その辺のバランスはお見事でしょう。
が、やはりアズールのそれは悪目立ちし過ぎです。今回は、縛られて乳を張られる、認識操作されたサルファに乳を吸われて私はママ? 簡単に捕まってくすぐりを受ける、というので徐々に流されやすい部分をクローズアップしておいてから、とうとうベーゼと一騎打ちから闇落ち手前まで行ってしまいます。三角木馬は流石にヤバかったのか、という冗談すら言いたくなるくらい、清々しく闇落ちかけており、ああ、これはもう駄目だな。と思った所で、ベーゼが、解釈違いなんですが? もっと気高くあってくれなさい(意訳)、というので闇落ちは完遂しませんでした。
ある意味ではベーゼに救われた格好ですが、アズールはもうヤバいと思う。と諏訪部声で言ってしまう状態になっています。というか、ベーゼの足にすがり、ベーゼ様、って言ってしまっている状態で気高くに戻る可能性は少な過ぎます。1巻感想で冗談めいて書いたように、これで仲間を売る展開すら、本当にありかねない様態になってまいりました。ここから一転するのか、それとも暗転するのか。アズールさんの今後が心配です。
さておき。
この漫画、地味にこれは? という部分もしっかりあるから困ります。悪側のヴァナさんと正義側のヴァ―ツさん、共にマスコット的存在ですが、これもしかして内通、いや、結託してないか? という部分がちらっとでてくるのです。あるいは、大本は同じ? そもそも、二者はとてもよく似た姿をしていて、色違いといっても過言ではない。ということは? あ・・・? あ・・・?
と惑乱しつつ、アズールさんがどこまで行くのか気になり過ぎつつ、この項を終えたいと思います。