そうだ、矢吹先生は凄い!(南千秋感)

この項について

 とりあえず、仕事中に思いついてしまったことについて吐き出さないと一生脳みそに残り続けるのでは? という強迫観念から矢吹健太郎『あやかしトライアングル』について、ついでに池崎真:津留崎優『異世界美少女受肉おじさんと』についての話をカカッと書き記して、気持ちよくなろうというコーナーです。
 相当の妄言と性癖について語ることになるので、その辺が大丈夫という無駄な自信があるなら読み進めていただくと大変嬉しく思います。
 つまり、一種の露出狂なのだ!
 あと、ネタバレだけどもうほとんどの人が知っている気もするけどネタバレ注意なのだ!
 それではいってみましょう。

『あやかしトライアングル』の性癖的意味においてのパワーちゃんっぷりについて

 あやトラがヤバイことについては諸賢に首を傾げる人はいないと思いますが、もうそこは済んだよ、ということにはなっているかもしれません。しかしそれでも私としてはこの漫画ヤバイというアトモスフィアによって当たらなくてはならない、という気がしています。
 何がヤバいか。それはやはり高度に性癖に対するダイレクトアタック! しているところでしょう。大体のところ、TS、つまりトランスセクシャルをぶっこんできたというのは、まず初手として完全に時代の要請を分かりきっている、矢吹先生のセンシティブの尖り具合がヤバイのです。
 それもバトル物、退魔物としての部分をきっちり立ち上げて、それらが持つ、そんな内容、だからこそだろうがっ!! とコミックマスターJ面になるところ、つまりエロピンチやリョナなどが出来る素地をもって、その上でTSする。
 これをもって、ほぼ合法的にエロピンチやリョナをしてもいい、という立ち位置にこの漫画を1話にして俎上させるというテクニックで我々を玩弄してくる。
 そしてインモンっぽいのまであったりする辺りが抜かりなさの国税局というか、流石という言葉しかでないところ。
 矢吹健太郎のガチが既にぶちかまされているのです。
 しかし、世の中には矢吹先生の力があれば、少年でエロピンチやリョナ出来るだろう。それも我々に響くものとして! という意見もある、といいます。
 正直よく分かります。
 リョナ歴の長いワタクシとしても、可愛い男の子でおにんじんが立つことも一度や二度ではありません。二次元に限定するなら、ショタがエロピンチやリョナっても問題はないのです。だからこそ、矢吹先生のTSに、いや、お前なら、という人の気持ちと言うものは良く分かります。

 だがしかし! まるで全然! 矢吹先生の深謀遠慮には程遠いんだよねえ!

 という言葉を出させていただく。このTSが、ただの女体化だと思っていたら大間違いですよ! と妄想を根拠に話し出します。

トライアングルの意味する意味とは……。うごご……。

 矢吹先生がTSに対して、女の子をある意味合法的にエロピンチ及びリョナる為だけでそうした、と考えたら大間違いなんですよ。二度言いましたが、本当にそうなんです。
 このTSの肝はどこか。エロピンチやリョナか?
 ノン! そこではないのです。それは確かにやっていくことでしょうし、我々も基本見たいという立ち位置に座していると思います。でも、そうではない。
 では何か、というと、つまり気持ちがある男の子がいきなり女の子になったらどうする? という、唐突のセクシャルバランスの崩壊が生み出す何か。
 これがこの漫画の基本的に狙っている部分である、と私は勝手に妄想しています。
 というか、幼馴染で昔から戦っていた、ってことはヒロインの特殊性でその辺とも、ってことですよね? つまり今まで人知れず助らていた、というのが裏返ると思った次の瞬間に、その相手が女になる、というアクシデンツ。
 ここから生み出される、気持ちを通じてもいいのか悪いのか分からない、という非常に高度にセクシャルな話! ここからの高低差と、エロだけでしばらく飯食っていけるくらいのレベルの、大困惑地帯!
 というか、相手、見た目は女の子で、こちらも当然女の子。となった訳で、そうなれば普通に友達付き合いもそれ程違和感なくできる。が、ラブはどうだ? ということですよ!! 中身は同一人物だけど、外身は女の子に恋できるか!?
 これですよ! 好きかもしれない異性が同性になったらどうする? という文字列にすると何言ってんだお前感爆裂の、そういう状態なのですよ!
 ここ、無限の力があるとは思いませんか!? 様々な事象が、だが中身は男だ、というのが十重二十重と織り込まれてくる余地! これが、矢吹健太郎が見つけた新たな地平なのです。
 そして、トライアングルという言葉がまだあることに気づくべきです。トライアングル、つまり古来より漫画に与えられしテクニック、三角関係ですよ! そして主人公、ヒロイン、の後のもう一点で男を想像するようでは駄目だな! と矢吹先生に笑われるでしょう。
 つまり、最後の一点も女性、と見るのがこの場合の正しい所作。勿論、その最後の一点はクソレズであったら最高なのです。
 ……クソレズは流石にないというのは分かっている! だが、何かえたいのしれないものが俺を突き動かしている!
 というのはさておき、つまり女の子三人(一人は中身が男)の三角関係、トライアングルなのですよ! これですね、間違いなく! もうこの想像が出来た時点で俺の脳みそはうなぎのぼりというか、ジャンプで公然と百合トライアングルがみられるのでは、となって妄想が止まらないんですが! 俺たちをどうするつもりだ、矢吹健太郎は!←酷い妄想からの謎発言

今再び、植えられる性癖にて

 さて、妄言を続けます。
 矢吹先生というと少年誌の限界のエロを希求する悲しい漫画家ですが、この『あやかしトライアングル』では色んな若人が性癖を植えられるだろう、というのは既に見えています。
 親の顔よりよく見た光景が、今後繰り返されるでしょう。
 特に、エロピンチとリョナの方向性は、結構いいのがくるのでは、と自分のおにんじんも告げています。
 完全に妄言ですが、それくらいのことはやるだろう。という謎の信頼が矢吹先生とわたしたちの間にはあります。
 しかし、これは結構ヤバイことになるかもしれない、というまたヤバいかよ案件が立ち上がります。
 つまり、ガワが女の子ならなんでもいいのか、と言う地点です。
 このままエロピンチやリョナが横行する巷と化せば、このガワがエロい、けど中身は男なんだよな。という落ち着きポイントになるのが普通と言えるでしょう。

 莫迦かてめえら!? 矢吹のテクに耐えられる分けねえだろうが!

 そうです。相手は矢吹健太郎です。
 見た目可愛い女の子だけど、男だ、という自制が、しかしそのエロさで突き崩されて、最終的に元に戻っても、つまり男になってもおにんじんが立つようになってしまう。
 そういう凶悪な刷り込みが、『あやかしトライアングル』では起きるのでは、と早晩危惧しているのです。
 そんな性癖が植わっては、将来が心配になってしまいます。
 自分もダイの大冒険でリョナが植わった過去から予測できますが、そうなると本当に致命的なまでに三次元に戻れない。
 それだけ危険な性癖が、この漫画で植わってしまうのではないか。
 そういう意味では、頼もしさも感じますが、恐ろしさも感じます。
 どうなるかは、今後次第なので矢吹先生の冴え次第です。
 案外しょぽく終わる可能性も、ないではない。
 しかし、あっさり終わったからって性癖が植わらないとは限らないのが、この手の話の面倒なところです。
 打ち切りに突っ走る時にこそ起きる無茶苦茶さが、あるいは刺さる子もいるかもしれない。
 どの道、1話の段階で刺さるやつには刺さりまくっていることを考えると、この漫画はかなり罪深いものになる。
 そう予感させるものがあるのです。

池崎真:津留崎優『異世界美少女受肉おじさんと』から借景する、あやトラの今後

 1話の段階でここまで俺をもんもんとさせたあやトラですが、TSと好きになる、と言う部分の補助線として『異世界美少女受肉おじさんと』(以後ファ美肉)を置くことが出来る。という話で脱線します。
 ファ美肉、どういう漫画か、というのを説明すると、ある合コンの帰りに異世界に召喚されてしまったおっさん二人。その内の1人は絶世の美少女になってしまった。
 だけなら良かったのだが、もう一人のおっさんがその美少女化したおっさんを親友以上まで気持ちがあったせいで、このままでは好きなってしまうかもしれん! というおっさんとガワ美少女のおっさんのラブコメ異世界で行われる。
 そう言う漫画です。
 このファ美肉、わりと正気が減じているタイプで、しかしBLかというとうんにゃ、という異常な足腰の強さを見せる漫画なのですが、これを補助線として使うと、あやトラもだいぶ見やすくなってくるかと思います。
 ファ美肉の延長線を使えば、結局TSで関係の取り方が分からなくなるけど、とりあえず今までの関係性を維持しよう、という形にあやトラはひとまず落ち着くのではないかと思います。
 ですが、結構ちゃんと恋心植わっちゃったぽいヒロイン嬢からすると、相手女なのにそういうのは? でも? となっていくところに、三角関係としてクソレズがぶっこまれて大変なことになる。
 そういう青写真も見えてきます。
 ファ美肉は好きになったいかん! ですが、あやトラは恋したい、好きになりたい! と言う方向性で攻めていくと、線を援用すれば見えてきますが、でも世間体としては女と女。
 間に挟まりたいという万死に値するやつが出てくる百合のそれ。
 でも、百合ではなく、となってくる。この辺りの周りとの温度差、たぶん結構ネタにされると思います。
 違うけど違わない? みたいな。エロピンチとリョナ以外にも、百合が植わってしまう人も多いかもしれない、という気がしてきましたよ!

まとめ。そうねえ。

 とりあえず、矢吹先生は百合を描きたかったのか、と書いていて気付き始めました。相手が中身男なら、百合であって百合ではない、という感じに。そこにカウンターとしてもう一人女の子で百合というかクソレズをぶち込んでぐちゃぐちゃにする気なんだ。と謎の極大妄想を垂れ流して、この項を終えたいと思います。