大体の内容「篠田なおァ！……グッジョブ！」。今回はあやりさんの学校の文化祭を軸に、そこであやりさんの魅力が全開になる！ という仕組みでお話は進んでいきます。
あやりさん、やはりちょっと険の顔が怖い、というのがまだまだコンプレックスで、それでクラスメイトとも、篠田さん以外馴染めていない。その点と、料理している時のあやりさん超いいのを知っている篠田さんは、今回一計を案じます。
それが、あやりさんと一緒に文化祭の実行委員になること！
ということで、やっぱりこんなにいい子なあやりさんが馴染めないなんて！ というあやり強火オタ（違う）の篠田さんはあやりさんを誘うのですが……。という風に話は展開し、でも最終的には新米姉妹の名に恥じぬ展開でキマシ塔が建立されました。そんな内容なのが『新米姉妹のふたりごはん』8巻なのです。
今回はいつものアソートな中に、あやりさんの学校の文化祭、というイベントを織り込みつつ展開されますが、しかし、やはり篠田なおァ！ グッジョブ！ としか言いようがないでしょう。クラスでも遠巻きされていたところのあるあやりさんを、クラスに溶け込ませることに成功したのだから、そりゃあグッジョブです。その作戦が成功し、皆の輪に入って話すあやりさんを見て、ちょっと複雑な想いに囚われてたとこも含めて、グッジョブです。その感情こそが！ 建ちますね、キマシ塔！
さておき。
得意の料理でクラスに馴染むことに成功したあやりさんですが、ここに至るまでに大変紆余曲折はありました。篠田さんにやろう！ って言われたけど、やっぱり……。と逡巡したりしてました。
しかし、こういうところでちゃんとお姉ちゃんするのがサチさんです。いつものように険を出してしまうかも……！ というあやりさんに、でも私たちには出してないよね？ というそうよ！ そこなのよ！ というナイスアシスト。ちゃんと見られれば、いい子なのよ、あやりさん！ そして、皆にあやりさんのことを知ってもらえたら嬉しいな。それも篠田さんもそう思ってるんじゃない？ というキラーパス。お見事！ お見事にござりまする！
この言葉で、あやりさんは文化祭実行委員となることを決意することになりますが、いやあ、やっぱりサチさんお姉さんしてるわ。7巻でよその家のカレーにスーパーワクワク顔してたことで我々を笑顔にしてくれた（婉曲表現）人と同一人物なのです！ そういう部分も、ちゃんとお姉ちゃんな部分も、サチさんにはあるんだ、というのが分かってよかったです。
が、やはりこの巻最後の回での、相手に沢山話したいことがあるんだ。でも、見たらぎゅーってしたくなったんだ。という展開がもう、キマシ塔をいくら建立してもし過ぎる事がありません。47都道府県全てにとりあえず一つずつ建てる計画をしたいくらいです（落ち着け）。
いやだって、話したいことがあって、でも見てたらもっと気持ちが募って抱き合うんですよ？ エロじゃん！ エロエロじゃん！ 最愛に比べたら最強なんてレベルのやつですよ。とりあえずアメリカの50州にも建立だ！（落ち着きなさい）
さておき。
今回は、文化祭以外でもあやりさんに焦点が当たる回が多かったです。小学生くらいの子を顔の怖さで泣かせてしまって、どうしたらよかったんだろう、とコンソメを煮る回とか、亡き父のことを想いながら低温調理器を活用する回とか。
特にコンソメ煮る回は個人的にお気に入りなんですよ。小学生くらいの女の子が、池にボールを、というので、それを見過ごせなかったあやりさんはボールを取ってあげるんですが、いつものように緊張で顔がこわばって、その子を泣かせてしまった、というので悶々としながらコンソメを煮るんですよ。
何故コンソメ。ですが、工程が色々あるから、手慰みには丁度良い、ということのようです。そこでも料理、というのがあやりさんらしくて、でも泣かせてしまった。助けない方が良かった？ ってぐるぐるしているのもまたあやりさんらしい。
そこにサチさんがなでなでしてあげるというのがまた。ちゃんと出来たんだよ？ 偉いね？ って感じで、身長差があるからちょっと無理やりなんだけど頭をなでてあげるの、堪らないでしょう。またキマシ塔を建てなければなりません。月か？ 月がご所望か？（超絶落ち着け）
この話、やっぱり最後の女の子がお礼を言いに来て、というのが更に良いんですよ。つい泣いちゃったけど、やっぱりちゃんと有難かったんだ、というのがあって。栞なんてもってもう、ちゃんとお礼が言いたいなんてもう。火星か？（どこまでも落ち着け）
ということで、今回は結構キマシ塔建てないといけない案件が連発される巻だったかと思います。やっぱりハグしあうところはもう、抱けー！ 抱けー！ ってレベルになって、気持ちが超アップさせられます。全宇宙に知らしめてやろうではありませんか！ ってパラガス顔です。あまねく宇宙にキマシ塔を建てる作業が必要です。というくらいには、良い物だったということです。この姉妹、無限に推せる……。
とかなんとか。
