まんがタイムきららキャラット三作感想(2020年10月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。三作は中々に選ぶのが難しくなってきました。総じてレベルが上がってきていますのよ!
 選ぶのは好きな作品。とはいえ、号によって振れ幅がありますので、最大のゲインがあるやつ優先です。楽しいと乗れるじゃないですか。リズムに乗るぜの精神です。
 ということでリズムに乗っていってみます。

浜弓場双『おちこぼれフルーツタルト』

 イノさんがおトイレ行き忘れてございますー! なにぃ!? それは真実(まこと)であろうな!! と謎の芝居をしてしまうくらい、わりとギリギリな線の回でした。99%とか不穏なことを言わない! それ超ダメなやつやろ! あなたはアイドルなのよ!? という感じだったので、ギリギリセウトというジャッジが正しいかと思います。ホントこの漫画……。
 とやりつつも、ニナさんが一皮むけるという部分もあったりするので、ホントこの漫画……! ってなります。内実としては正道ですが、剥けざるを得なかったのがイノさんが俺はもうヤバいと思う状態だったから、という展開の頭おかし具合がホント……。ホント頭おかしい……。好き……。

あfろ『mono』

 かき氷行脚回。この漫画、撮影系の話に全然ならなくなったなあ、と思いつつも、郷土ものとして立ち上がってきたことについてはそれはそれで! なので、やはりそれに沿う話をされると弱いなあ、ってなります。贔屓の引き倒しという可能性もありますが、きっちり面白いので、問題ないのです。
 しかし、桔梗信玄餅かき氷、美味そう。郷里ではいいかき氷ネタがないので、そういう振れ幅があるとこは憧れますねえ。フルーツ系はあるんだけど、こういう特定の銘菓味って無いんだよなあ。羨ましいなあ。というかかき氷食いたい。明日食いに行くか! ←落ち着けもうそろそろ終わってるころだ

カヅホ『キルミーベイベー

 いきなり牢屋で気絶から覚醒するソーニャちゃん、というのでもうこの回がヤバイのが確定する導入で始まる、謎の組織との接触回。もうその組織も良く分からないんだけど、とりあえず穏当では全くないし、最終的に教祖様の頭が……だったりで堪りませんでした。珍しく刺客ではない組織に、でしたがまあオチはオチでそうなるよね、な内容のモノでした。端的に言って酷い。
 というか、なんで火炎放射器をあんな閉所で……。死ぬ気か……? というよりやっぱり頭があれ過ぎたのか? 信徒も大体頭おかしかったっぽいし……。類は友を呼ぶ……。