ネタバレ?感想 jin 『残念女幹部ブラックジェネラルさん』7巻

残念女幹部ブラックジェネラルさん 7 (ドラゴンコミックスエイジ)
残念女幹部ブラックジェネラルさん 7 (ドラゴンコミックスエイジ)

 大体の内容「「組織」、こうするかー」。ということで、その動きに注目させられていた「組織」の方が一段落したのが、『残念女幹部ブラックジェネラルさん』7巻なのです。
 「組織」、あんまり動き過ぎると漫画が変わってしまう! という存在感がバリバリにあるとこでしたが、今回の巻の展開によって、小休止と相成ります。
 というか、本当に便利過ぎて扱いやす過ぎる、なんでもこいつらのせいにして問題ないレベルの存在感だったので、この巻ほぼ全部使った大事でもその使いやすさが爆裂していました。何考えてるのか分からんけど超がつく能力の高さの敵って本当に扱いやすいのおー! というのがずしりと刺さった巻、と言えるでしょう。
 ですが、先述のように、「組織」の動きは小休止します。某ジョーカーもどきが不測の事態で大けがを負う、というのもありますが、元々今回の件でとある人物に釘を刺すのが目的だったので、それを完遂して、という部分もあります。その為のテロ行為も、ほんま便利だなこいつら! 感が溢れすぎるものでした。死者は出さない、けど下手するとヒーローでも再起不能にはなるというガスの存在も、また使われそうだなあ、という便利さ。この漫画がギャグ漫画の域を越えてしまう! というレベルでした。
 さておき、なんとなくギャグっぽくジョーカーもどきが一時離脱するのですが、そこまでの展開はギャグっぽくしているけど結構マジな話。jinせんせ、案外マジのバトル物も描けそうな気がする内容でした。特に中二のやつ(あまりに中二過ぎてそうとしか覚えていない)の能力、というのがある種の絶望、それとも希望? なもので一瞬何されたのか分からない、次元が違うのを見せつけられました。妄想の強さで単純に強さが増す能力! そして増せば増すほど戻れなくなる! ギャグとはいえ酷い能力もあったもんだ……。
 さておき。
 ギャグというと、今回の一押しのギャグ回はブラジェネさんがおかんおとんにブラジェネバレする回でしょう。おかんとおとん、いたんか! そしてやってること教えてなかったんか! まあ、世界征服とか言っているやつのもとに幹部待遇で、って聞いたら大抵のおかんおとんは止めるよな……。知らんかったから、おとんが感情の持って行き場を無くして自分の頭に暑いお茶を流しこむわけだし。その後もブラジェネさんから出てくる素敵ワードに感情の行き場を消失させて奇行に走ってて、おとん……。ってなりました。
 それに対しておかんの方はわりと受け入れていたのが、この人、つよ! となるところです。ブレイブマンのことも、押し倒して既成事実作ったれや! うちもそうした! って言ってていやこれ強いとかそういうのじゃないな? という、ある意味血筋を感じさせるものがありました。おとんがうらぶれているのもお構いなしなとことか、成程、このおかんからブラジェネさん……。となってもしょうがない所だと思います。でも、ブラジェネさんとこの構成員にお夕飯を出してあげるとか、良い人なところはあるんですよね。飯中もたぶんおとんはうらぶれたんだろうなあ、という映像が幻視出来ますが。なんでこんなことに……。
 そんなギャグ構成が、また帰ってくる感じになるみたいですが、そろそろブレイブマンとブラジェネさんの関係は清算しないと、最近は流石にワンパターン感あるんだよなあ、と不遜なことを考えてしまいます。この二人の話が決着したら終わる、という漫画でもなくなりつつあるので、そろそろそういうとこの結実が見たい。などと適当なことを書いてこの項を閉じたいと思います。