ネタバレ感想 浜田よしかづ 『つぐもも 蜜』

つぐももフルカラーコミック つぐもも蜜 (アクションコミックス)
つぐももフルカラーコミック つぐもも蜜 (アクションコミックス)

 大体の内容もなにもエロアンソロみたいだよ!
 ということで、フルカラーコミック第二弾、『つぐもも 蜜』の時間がやってまいりました。桃*1の段階でわりと厄い、結構ギリの弾をぶん投げてきて、これを更に越えるなんてどうやって? まだ最新のとかだと出来ないでしょ?
 などと、その気になっていた俺の姿はお笑いだったぜ。という感じで、むしろアニメ販促の側面があった桃を越えるスケールをぶち込んできたのが、『つぐもも 蜜』なのです。
 アニメ範囲内、というくびきを越えた、というのもあるにはあるんですが、それ以上に今回は目玉があるんだよ! というしゃっつらでぶっかましてきたのが、この漫画でわりとヒンパンにあり過ぎてナチュラルに見るようになってしまったあのシーン。
 そう、お風呂シーンなのです!
 ということで、今回の、蜜の目玉はお風呂シーンです。これだけでこの一冊が成り立つくらいに、お風呂シーンがあり、それも同じようなものが、ある意味エロという部分、サービス(浜かづ屋にとって)という部分では同じなんですが、これが中々バリエーションに富んでいるのが、この一冊で浮き彫りにされました。され過ぎて、俺ら、こんなドエロいシーンをナチュラルに見てたのか……!? ってなること請け合いなレベル。
 そういう凄まじい、エロシーン! 中心なので、今回はサービス(浜かづ屋にとって)シーンが如何に練られ、そして埋め込まれていたか、というのもまた浮き彫りになっています。こんなサービス(浜かづ屋にとって)シーンが連発されたら、頭おかしなる! これが一般的に流通する漫画のエロギリギリラインを攻め過ぎてどうも越えてしまっている感が、本当に半端ではありません。いいのかなあ……。
 さておき。
 この単行本がフルカラーで、というので、浜かづ屋の精神的な充足度具合がどこも抜かりない塗り具合なのを見てわかる訳ですが、やはりこの形態をいける! と踏んだ編集さんの慧眼とぐるぐる目がちょっと尋常じゃないですよね。桃でもこれ考え憑いた編集さん頭おかしい……。と思ったんですが、今回はお風呂シーンで行きましょう! ってなったのを幻視するだに、戦慄と畏敬の念がふつふつと沸いてきます。
 というか、桃の段階でお風呂少な目だったのは、まさかに二段階目の為に残していたのか!? という錯乱すらしてしまいます。
 桃はアニメ二期合せのところがあったっぽいのでああなった、という気もするし、余力を残したとは思えないので、多分考え違いだとは思います。でも、第二の矢としてお風呂重点、と考え憑いたその思考は畏怖するしかありません。どういう感情回路なんですか!? マグマグ人!? 筒井康隆の。レベルの畏怖です。何度も言いますが尋常じゃない。おかしい。正しいんだけどおかしい。
 さておき。
 今回は桃よりもっとぐっとサービス(浜かづ屋にとって)シーンが多いのですが、案外重要な話も折々にかまされます。というよりは、エロと重要な話をわりとシームレスにやっていたのだ、というべきでしょう。今見ると、ここ重要ー! みたいなのが結構あって、その辺のバランス感覚、通常の意味なら完全に狂っているんですが、『つぐもも』という作品としてはきっちりと整合性がある、と言える辺り、この漫画ちょっと頭おかしいよね……。そこがいいんだけど。ってなるのでした。こちらも既にファンからファナティックになっているので、全肯定してしまいますが、卿らはどうか。
 とかなんとか書いて、この項を閉じたいと思います。