ネタバレ?感想 コットンバレント 『CreepyCat 猫と私の奇妙な生活』3巻

CreepyCat 猫と私の奇妙な生活 3 (星海社COMICS)
CreepyCat 猫と私の奇妙な生活 3 (星海社COMICS)

 大体の内容。「フローラさんの出自がいきなり出た!」。クリーピーキャットに対する順応性が高過ぎて、どういう出自なんだ……。と読者がなっていたフローラさん。そのオリジンが少しだけ開陳されました。そこでついでにオスカーさんのフローラさんとの昔の関わりがあらわになって、というのが『CreepyCat 猫と私の奇妙な生活』3巻なのです。
 今回は今までのアソートな感じではなく、フローラさんの昔の作品帳をめぐり、最終的にフローラさんの身が危ない! という話がされていきます。
 このフローラさんの昔の作品帳は、色々な意味で重要な位置にあるものとなっています。所謂マクガフィン寄りですが、それゆえに何描いてたん? な、興味をそそられるものとなっております。
 しかしマクガフィンゆえ全ては見せぬ。と久我重明顔されてしまうのですが、一応、かなり魔力のこもった絵になっている、というのが明かされます。
 魔力! そういうのもあるのか。と今度は井の頭五郎顔で一瞬だけ気を取られますが、よくよく考えるとそれっぽい背後関係の人達がいるので、そりゃあるよね、と言う顔にすぐなりました。しかし、ことはそう簡単ではありません。
 というのも、フローラさんが絵に魔力を込められるということで、それを搾り取って魔力を上げようとする魔女に、目をつけられてしまうからです。そして、そこにもいるクリーピーキャット!
 ということで、後にオスカーさんの家の猫になる、オスカーさん命名コーヒーちゃんの登場です。元の飼い主だった今回の敵役もわりと持て余していた感じだったようで、いなくなってもいつの間にか気にしてなかったりしました。その飼い主は百足ネコと呼んでいたりする通り、実際は百足の性質のが強いっぽいのですが、いつの間にかオスカーさんとこで猫としてやっていっているので、この種族基本的に図太いな……。となってしまいました。
 話が逸れました。フローラさんの絵です。チャリティーオークションで出した絵が、そのまま生命を宿してしまって、というので、敵役の魔女さん、シンフォニアに目を付けられるのです。
 生命を宿す! そういうのもあるのか。いや、どういうこと? となりますが、この漫画も既に3巻に到達しており、なんかおかしいことがあってもこの漫画だしな。と完全に慣れが発動してしまいます。とはいえ、それゆえにいきなり命ごと魔力を狙われてしまう、という展開にぶっこまれるとびっくりします。結構デカい話! そして危険な話!
 しかし、フローラさんは命が危うい、というのに折角精魂込めて魔力までこもった絵を燃やされるなんてとんでもない! と、魔女シンフィニアのとこへと、死にそうになりながら突撃をかけます。
 本当に死ぬ可能性があったので、最後はオスカーさんが代わってシンフォニアの弱点をほぼ偶然に突いて一件落着とあいなりました。本当に偶然だったっぽいので、オスカーさんの持っている感じは中々なものだと言っていいでしょう。
 事件はそうやって一件落着しましたが、もう一つの筋も一件落着しています。
 それがオスカーさんが昔フローラさんに対してしてしまったことへの謝罪です。オスカーさん、昔は音楽青年で尖っていたけど、親に音楽はいかん! されて鬱屈しており、その鬱屈した目で見た色々いい目にあっているフローラさんが眩く、なのでその作品帳をパクり、隠していた、んですが、そこを魔女が目をつけ、奪ってしまい、それゆえにオスカーさんはフローラさんから怨嗟の目を、となってしまいました。
 確かに奪われてしまったのは確かなものの、実際奪って隠したのは間違いない、というので、オスカーさんは今までそれについて言いたげにしていたのでした。
 それについて、今回きっちりオスカーさんは謝罪をして、また友達に、と一件落着しました。若かりし頃が友達だったのか? というのもあるのですが、3巻序盤で一回オスカーさんが昔のことを聞いて仲が破断した感もあったので、底に対してまた友達、ということなのかと勝手に思っております。いや、あそこそこまでヤバイ感じだったんだ!?
 さておき。
 フローラさんが危機、というのにクリーピーキャットがなんで出しゃばらんの? と思われますでしょうが、シンフォニア側もクリーピーキャットを飼っていた経験あり。つまり対策バリバリしておりました。案外魔力系のものだったんだな、クリーピーキャット……。
 あと、シンフォニアがフローラさんinクリーピーキャットの姿を見て、マスター、と口走っていたのも中々に意味深です。白いクリーピーキャットが、他にもいる。あるいは同じクリーピーキャットの主人が代替わりして、フローラさんになった。ということなのかしら? と色々明かされたのに新たな謎でまたぞろはてな?が増えていく。さて、この話どう決着していくのか。
 とかなんとか思いつつ、この項を閉じたいと思います。