先に総評
今回の号は春日沙生『さかさまロリポップ』と湖西晶『下を向いて歩こう』が最終回を迎えました。方針、方向性は違う漫画でしたが、最後の展開が少し同期していたというか、ちゃんと語ってなかっただけ! というのをしてこられました。前者は最後の方でそれが明かされ、そう言う事かー。となり、後者は初っ端からそれが明かされ、そう言う事かー。となりつつ、シエルさんのおかん大丈夫か? と一転攻勢する展開になりました。いや、マジシエルさんのおかん大丈夫やないやろ! 財布とスマホ落とした! と思ったらそれらが家に鎮座してたお方やぞ!
さておき。
去る者があれば来るものもあります。ちょぼらうにょぽみ先生の『探偵夢宮さくらの完全敗北』です。色んな所でやべーやつ扱いされてきたちょ先生が、自称出禁からのきららに乗り込み! 熱い話です。しかし、現在のきららはやべーやつがやたらいるので、むしろこれくらいないと生きてはいかれぬ! となっているので更に熱い展開です。長年ぶくぶ先生とツートップで4コマ漫画のやべーやつだったちょ先生が、このやべーやつの巷をどう生き抜くのか。注目したい所であります。
と書いて、総評になってねえ総評終了!
個別チェック三連弾
- ルッチーフ『奥さまは新妻ちゃん』
- 最近登場の新興奥さま軍の動向も気になる展開ではありますが、今回はやはりだーくんさんと新妻ちゃんさんがいたしたのか、という点が気になり過ぎて仕方がありませんでした。わりとそこばかり気になって新興奥さま軍の動きも微笑ましいわねー、以上の視座に立てなかったです。ダー新、キスはしたっぽいですが、その後は、その後はどうかなったのか!? ぶっちゃけやったのか!? ってもうゲスいことしか気にならないというか。つか、やっただろ!? やったよなあ!?
- TYONE『謎のリリリス』
- わらびもちきなこ『しあわせ鳥見んぐ』
- 最近、この漫画に良さしか感じない。趣味モノの良さが大変しっかり出ていて、それが作者が好きなんだな、というのがわかるちゃんとしたその趣味の見所表現が心地よくすらあります。今回では目の前の鳥の種類をどう判別していくのか、みたいなところがしっかりとした軸足でこなされた格好。本当にちゃんと好きだからこそ分かる、伝えたいと思うところを感じます。若鶏にこみ先生の『ぎんしお少々』もですが、初心者をどう沼にはめようかと考えた者だけが持つ見所見せ力は半端ないなあ、と思うのでした。
今号の『はなまるスキップ』枠
現在のきらら誌において、最も最も(略)恐ろしいマギ―っ!! な漫画、みくるん先生の『はなまるスキップ』について適当に感想をすることを持って対抗する、何か吐き出すことでしか対しきれないものに対する。そういう枠です。
さておき早速ですが今回もいってみますが、相変わらず先生とるあ研修生に対する酷さが酷いものでした。しかしそこよりも、もう既にアオリの段階で「出禁になる心配のない優しい4コマ!」とか、「るあと委員長は幸せに暮らしましたとさ。」とか、言葉から醸し出される、こいつヤバイ! 感が異常でした。編集も理解しているのか、このヤバさ!(そりゃそうだ。)
ついでにキャラ紹介のとこも色々やり過ぎでした。もうこの段階でこの漫画おかしいとしか言いようがないアトモスフィアを爆裂させています。
その上で内容は、幼稚園のクリスマス会に! ということでひたすら塩い幼稚園児のディスが繰り返される展開。ついでに委員長の妹である幼稚園児がクリスマスの暗黒面、サンタはいない! ケーキとかも製菓会社の陰謀! とか言い出してて、この漫画らしいなあ。と微笑ましくなりました。なるな。
そして最後の先生に無人電車爆弾がぶつかるところとか、笑顔なしには見られませんでした。ませんでしたじゃないんだよ。というかなんでそこで無人電車爆弾なんだ。シンゴジ、きららと本当に真逆の世界だろあれ!
とかなんとか。
今月のワンワード
- ちょぼらうにょぽみ『探偵夢宮さくらの完全敗北』から。
1話目から犯罪教唆はいかがなものかと思いますが……。
- 思いますが、じゃねえ止めろ莫迦! というのが一番デカい感情だった時点で、流石ちょ先生……。であります。
- 話としては探偵ものならベタの迷子ネコ探しでしたが、猫の名前がハヤシライスだったので夢宮さんがおかしい人みたいになるシークエンスが良かったです。間違ったことは言ってないのにね……。