ネタバレ感想 浜田よしかづ 『つぐもも』27巻

つぐもも : 27 (アクションコミックス)
つぐもも : 27 (アクションコミックス)

 大体の内容「絵のコストとエロの相関関係とは……」。前々から語られていた部分ですが、成る程この書き込みなら今回エロが多いのはしょうがないな! と目を爛々とさせられるのが、つぐもも27巻なのです。
 今回は26巻からの続きで、くくり様復活大作戦。ですが、その合間合間で、あるいは無視してダイレクトに、エロシーンをぶっこむので、ストーリーとしてはあまり進まない巻となりました。部分部分で高コストの作画も多かったから、と浜かづ屋の理由も納得な場面も多かったのはあります。ですが、エロすることに使命感すら湧いているのでは? とも思えるエロへの情熱を感じました。そんなつぐももが、大好きだよ!と、完全に飼い慣らされた私は言います。エロ、大好き!
 ということで、さーて、今回のつぐももの凄まじい、エロシーン!は?
 筆者です。浜かづ屋のエロセンシティブの高さが留まる事を知りません。真面目に作画するとストレスが溜まるんじゃしょうがないなあ、でしたが、そろそろストーリーに支障がでるのでは?と危惧もしたり。
 さて、今回の凄まじい、エロシーンは?
 浣腸の連鎖
 しらねさんは主人といたしたい
 糸信さんはキス魔
 の3本です。ひだまり荘で待ってます。きっと見に来てくださいね!
 くださいねーーー!
 んがぐぐ。
 一つずつ見ていきましょう。

  • 浣腸の連鎖

 エロには理由が必要です。これは今回の後書きで浜かづ屋が認めた言葉です。至言でしょう。そして、その理由をこめてされたのが、今回の浣腸の連鎖からのかずや軟膏です。
 話の流れとしては、黒曜さんが以前にの迷い家の面々と、というか響華と一戦やり合ったし、そのせいでくくり様は、というのがあります。で、黄泉行きの前にお風呂、となった時にその迷い家の面々と久しぶりの顔合わせとなります。
 全裸土下座(風呂場なので)で謝罪するつづら殿面々に、こちらもくくり様をどうか助けてくれ、と全裸土下座(風呂場なので)することに。そこで居所の悪くなった響華さん(当然土下座はしない)が私は何か埋め合わせないと釣り合わないわね! と言った横で黄泉行きの道案内であるしらねさんが、桐葉さんに浣腸をされる事案が発生。なら、これか! となって響華さんは浣腸されることに。成る程、これが理由……! ってぐるぐる目なったのもしょうがないと思っていただきたい。その後のかずや軟膏(これもかなりのエロ)の件まで含めて、理詰めではあるんだけどこんな理路ある!? な展開でした。

  • しらねさんは主人といたしたい

 26巻で登場のしらねさん。黄泉送りの総指揮である白羽儀様の従者なしらねさんですが、白羽儀様を敬愛、を越えてしまっている気持ちがあるのが、性欲があるなら死者ではないな。という死人試しのとこで暴露されます。そこで披露される、白羽儀様のダイナマイッ! がかなりのダイナマイッ! だったので、しらねさんでなくても生やしたくもなるわ、と思いました。つか、生えてたら良いのにとか思ってたのかしら……。エロいわ、エロ過ぎるわ! 実は地味に少ない百合要素ね! 全体的におねショタと言う方がしっくりくる感じがあるけど! しらねさんがボーイッシュだからな!

  • 糸信さんはキス魔

 かずやと一緒に寝ると、霊力的に良い。そういう知見が出たので、なら桐葉さんだけはいかんのでは? という建前で、日替わりで一緒に寝ることになった付喪神面々。トップバッターの糸信さんは、そそぐさんにエロな気分にならない酒を!と、初っ端からやらかしそうな雰囲気に。
 当然そうなります。
 そそぐさんの酒の効果でドキドキしないぞ! と思ったらそれ以上のアップが来て、いかん! と予備のをのんだものの、その副作用でたがが外れしまいます。
 そしてかずやを吸って吸って吸いまくります。
 なんと、糸信さんは、キス魔だったのです! 異世界編でこれはそういうことか? と、浜かづ屋が閃いた設定、というのが、泥縄感があって堪りません。自分で描いてて気づく! どういう次元!? 異次元!? 亜空間!?
 最後だからなんか書いとけの精神でまとめます。
 全体的にエロが多かった巻です。でも、バトル中にえろってたこともある浜かづ屋においては、こんなのは楽勝じゃないのか? という気もします。しかし、今回のエロはそれを超えるシームレスさで行われます。作画に力を入れたから、自動的にエロも力いっぱい入れ込んできたのが、27巻だった、と言えるでしょう。
 追加で捕捉しますが、ストーリー面も、ゆるがせではありませんよ? くくり様がなぜ復活しないのか、というのがやはり何かしらある、という提示もされましたからね。なんかかずやたちと一戦交えるみたいな、それも凶兆として、というので、いったいくくり様に何が? そこのとこも謎をきちんとだしてきて、楽しいものがある、けど、やっぱりエロやってる時はキレキレだなあ。
 という感想がしれっと出る、そういう27巻でした。