大体の内容「最近目まぐるしかったから妙に閑話なとこあるよね」。色々あってエノルミータの首領になった、マジアベーゼことうてなさん。
しかし、元々首領としてすることなんて考えてなかったうてなさんなので、畢竟、エノルミータの方向性がなんか変な方に。
それもあって、全体的に閑話な回が多かったのが、『魔法少女にあこがれて』5巻なのです。
とはいえ、ピックアップ出来る部分はちゃんとある巻でもあります。ロコレオの関係性の発展とか、キウィさんとのホテルの件とか。
ロコレオの関係性ははっきり言えばお前それでいいのか？ です。
その関係性維持するの？ ありなの？
とはいえ両者ともそれでよさそうなので これ以上外野はなんも言えん。という位置にいっちゃってました。
繰り返しになりますけど、本当にお前それでいいのか？ ではありましたが。
というか露出狂な部分をそう言う風に使うってありか？ ですよ。その手あるけど使う！？
その余波でサルファさんがのされるという展開をさらっと入れてくるのはお見事。パワーバランスが変わってきてえぞお！
さておき。
キウィさんとうてなさんのホテルの話は、この漫画どこに行くのかなあ、というのを更に訳分からなくさせる一投が為されます。
約束だから？ というそこを問うのは確かに是、通過せねばならないとこなんですが、このタイミングでやるやつがあるか！？ という形でもありまして、波紋が広がるというか山吹色の波紋疾走（サンライトイエローオーバードライブ）というか、とにかく色々今後の大問題として提出してくる訳ですよ。
あまりにデカい上に解決策がみえないせいで俺に、どうしろというのだ……。ってなってしまいました。俺にはどうしようも出来ない！
さておき。
上記も大体大きな見せ場ですが、今回の巻最大の見せ場はマジアアズールさんが真の力を開放した、まさしく開放した姿でしょう。
アズールさん解釈の愛を受け、返す形としてザ・ニューアズールさん！！ こと薄氷巫女（ウスライノミコ）は、力を受け流すフォーム。
それは聳え立つ氷山の如き、巨大な壁！
しかしその実態は！ というのがちゃんとあって、それもそれがアレ過ぎだったので、アズールさんつえー！ クローン丈が、相手になんねーっ！！ となりました。
ある意味では、被虐嗜癖が問題ない方向に昇華されたと言えるのですが、その性癖についてフォーム的な回答が薄氷巫女だ、愛を受けて返すのだ、というので、攻撃を逸らしたのに自分で食らって、という色んな意味で頭が痛くなる様態を見せつけてきます。
愛じゃねえんだよ、愛じゃあ！
でも、アズールさんの被虐嗜癖を、否定しない、ということについては非常に良い方針であるなと思いました。
変に抑え込むと逆に酷いことになる、というのが完全に見切られているのが大変良いのです。
変に抑圧しない、って真の姿としては出来ていると思うんですよ。
真なる姿で抑圧してたら大変ですよ？
それどころか、その嗜癖を、逆に力にする。
中々出せない回答です。
よって、いい案なんじゃ、ないでしょうか……。（CV稲田徹で何かを懐に収めながら）
と言う冗談はさておき、この流れは二つの重大点を連れてきます。
一つは、当然薄氷巫女が被虐の許容量を超えたらどうなるのかです。
アズールさんの被虐嗜癖がだいぶアレとはいえ、流石に限界点があると思うんですよ。
何事も無限には溜められないのです。
なので、その限界そこを越えたら、もしかするともうアズールさんは戻れなくなるのでは？ どっかの団地の反社会人妻みたいになってしまうのでは？ みたいな危惧があるのです。
ある意味で、そこに行ったらこの漫画もうワンランクあがるくらいのレベルなんですが、逆に言うと作品の寿命を縮めかねないものでもあるので、果たして小野中先生はどこまで行く気なのか……。覚悟はあるのか……。
さておき。
二つ目は、これも当然トレスマジアの残り二名のパワーアップがどうなるか、の試金石として重要です。
そして、そのパワーアップの布石として、サルファさんがこの巻で辛酸を舐め舐めすることに。
しかも短期間に二度あるので、これは完全にパワーアップフラグです。
ですが、サルファさんはどっちかというと嗜虐癖の方があるタイプなので、アズールさんが被虐を拗らせたように、嗜虐を拗らせるのにしてもどう拗らせるのか、あるいは違う蓋が開いてしまうのか。
どっちにしろこの漫画なので碌なことにはならない気がして仕方ありません。
というか、一人完全に蚊帳の外案件にありつつある人がいますけど、その人の嗜癖普通だからどうなっちゃうですかねえ！！
さておき。
最後にまとめみたいなのをなんか書いておきますが、5巻は色々と種まきだったり、種が咲いたりとあるにはあるものの、ストーリー根幹となると、うてなさんがトレスマジア適当に痛めつけて満足するしかねえ！ ってなってるので、どないなるん？ というふんわりとした形に。
その分、色々ネタはあっても閑話の巻だった、と言う印象が強かったのでした。
でも、この漫画の閑話はシン！ 手王ったか！ なんだな、というのでそれはそれで大変美味しかったです。
次の巻ではたぶん、サルファさんが性癖こじ開けられるんだろうなあ、と思うので、どちらかというと大期待して待ちたいと思います。
