まんがタイムきららキャラット三作感想(2021年9月号)

まんがタイムきららキャラット 2021年9月号 [雑誌]

この項について

 まんがタイムきららキャラットの三作をとりあげて、感想を述べていく項となっています。
 基本は前中後、って感じですが、結構いつものやつを決めてねえか? という節はあります。
 それならそれでよかろうなのだ!
 という立ち位置で、感想をカカッと書いていきたいと思います。
 3ヶ月前のだけどな!
 さておき、それではいってみましょう。

カヅホ『キルミーベイベー

 占い! それがこういうことになるのか……。
 大体一本目のテンションがその回のすう勢を決めるところがあるキルミーですが、見えた! 気泡だ! の意味のないテンションが最高にヤバく、なので締めの展開のヤバさがより際立つ形でした。
 というか、やすなの出してくる占いアイテムが、あぎりさんとこのシノギのアイテムみたいに都合いい動きをやり始めてて、これ実はあぎりさんのシノギアイテムなのでは? ってなりましたが、やすなの発言からすると自前っぽいので、自前でお前あれ……。ってなりました。本当にちょっとおかしいアイテム化してて、これであぎりさんのシノギでないなら、この漫画の世界やばくねえか? と、よくよく考えると今更なことを強く確認した感じでした。蛇が芸達者だったということか……。←どういうこと?

浜弓場双『おちこぼれフルーツタルト』

 はゆとへもが、入れ替わってるー!? という角度の良い危険回。本当に危険の角度が良く、そのままストレートに流れてくれば惨死確定! というもので、正直このタイミング以外で入れるところはないけど、そもそも入れるな! というやつでした。
 今更見たのか、それともいつかこれを、ぶち込む! と手ぐすね引いてたのか。どっちにしろ入れるな! でファイナルアンサーなんですが、それでもきっちりこの漫画らしいネタとして昇華されています。この形で昇華すな! というのはたぶん誰もが思ったことでしょうけど。
 しかし、へもさんとはゆさんが入れ替わると、両者のやばいが如実に出てました。へもさんは大体いつもヤバイですが、はゆさんも局面を絞ればかなりヤバイんだなあ、という要らない納得を得られました。一番常識人ポジなはずなのに!!

猫にゃん『ニチアサ以外はやってます!』

 特撮、どうせならでかいことしようぜ! という話。部活の規模からすると、巨大系特撮なんて夢幻、だけどやりたいです! ってなって気持ち持っていかれるの、やはり特撮好きなんだなあ、という同好の士の集まりだからこその無理難題をやっていく感じに。
 この辺の、やりたいに心意気で答えるのって大変いいものです。それに、ここが穏当になるとその後の漫画の展開としても地味になりかねない。そういう要請もあったのだろうけど、その部分を綺麗にマスキングして、気持ちに答える形になっているのは大変良いと思いました。最初に新作マスクで感動がぐちゃってるあかねさんというのがあるから、余計にその気持ちを汲みたいと思わせたんだろうなあ、とか。
 しかし、この先は結構な茨道。この漫画のすう勢も含め、目が離せない所になっています。好きなんで、それで満足するしか、ないじゃないか……。って妥協満足にならないよう願います。