GGSTプレイがもうちょいで1年になる僕へ

GUILTY GEAR -STRIVE- - PS4

どうしたの?

 初手どうしたのと言われると困るのですが、とりあえず『GUILTY GEAR -STRIVE-』(以下GGST)を遊び始めてからもう少しで一年が経過するという事実に対して、これに対してどう思うのか、というのを適当に語ろうという、そういう趣旨です。
 初期衝動だけのかなり見切り発車なので、どう着地するか分かりませんし、腕前自体も8階層常連なので、かなりあいあいまいまいもこもこもことしたものとなりますが、それでも記載しておかないと、でも、なんかすげぇ! ってなったので、やってみます。

まず、歴

 最初に記載しておかないといけないと思ったのが、自分のGGシリーズ歴です。どれくらいやってんの? ですね。
 これに関しては、『ギルティギア』(以下初代)からになります。非アーケードの頃のGGからですね。この頃はPS1時代。ネット対戦なんて夢幻程度も出ていないころです。その頃に対戦する相手はいましたが、初代で、というのは全然考えてなかったのを覚えています。個人的にトレモを嗜む、という程度でした。*1
 そのトレモで嗜むだけでも、初代は尖っていました。のですが、その話は長くなるので端折ります。とりあえず歴の話ですからね。でも、その尖り、先鋭性には惹かれました。空中行動の多さとか、この頃からですし。
 さておき、その後、GGシリーズの人気に火をつけた、というかある意味ここからこそが始まりな『ギルティギアゼクス』(以下GGX)にガンハマりします。
 どれくらいかというと、ワタクシ、ジョニー使いだったんですが、そのジョニーの上手い人が関西圏にいる、というのでわざわざそこまで行ったり、最初の全国大会に1回戦敗退とはいえ出場した*2、というので、今思っても若気ってやつだと思ってしまいます。
 ただ、そこが目一杯やった限度のとこで、後のGGXX(『ギルティギアイグゼクス』)シリーズもGGXrd(『ギルティギアイグザード』)シリーズも触っていたけど、ガチガチにはやってなかったです。
 そんな私ですが、GGSTにはなにかピン、ときました。よくわからない勘ですが、ワンチャンやりこめるのでは? と。
 そういう感じで、GG勢としては古参を名乗ってもいいと思っていますが、卿らはどうか。

GGSTについての基本的なスタンス

 それはもう、個人的なバイアスを1000%ぶち込めば、傑作、の二文字以外ないです。久しぶりにドはまりしました。一時期スパロボ30にドはまりしてあまりやらなかった時期がありましたが、今でもちまちま対戦し続けており、モチベーションが下がらないので大変ありがたいです。モチベを付与してくれるゲームは有難い。
 このモチベ、スト4シリーズの頃のそれと同じ、いやそれ以上? とにかく個人的に古今無いくらいに格ゲー意識が高まっているのです。なので、GGSTは傑作だと、言ってしまいたい所です。
 GGシリーズ作品なので、当然尖っているとこもありますが、それがのどに刺さって抜けなくなっているのが現在の私なので、好きな人ならドはまりするポテンシャルはある、という証左にはなるかと思います。

傑作なとこあげてけ キャラクターについて

 とりあえず傑作なとこを上げるとまずキャラクターたちが皆チャーミングですヨネ。
 という本国流法はさておき、やっぱりGGのキャラはキャラクター立ってるなあ、というのはあります。
 今回のデフォルトでの新規キャラは2名、絶賛愛用中の名残雪と絶賛ライバル意識のジオヴァーナさんだけで、後は既存というか今までで出たキャラクターになっている。一応、追加DLCで新キャラは現在2名、既存が2名な訳ですが、それはともかく既存キャラだけでも、全然有難く思えるのが、GGの厚みだなあ、と思う訳です。実際、闇慈が暗に仄めかされた時はアガりました。そういう意味で、GGのキャラは濃厚だな、という感想も出ようものです。
 その上で、前シリーズのGGXrdでのキャラクターの3D化から、更にもう一転させてキャラクターの姿や挙動もかなり変えてきた*3GGXrdのGGX辺りから続く今までの延長線上から、一段方向性を変えてきたわけです。そういうチャレンジングなとこが、きっちりGGSTという作品のキャラとしての魅力として立ち上がっている。
 そりゃね、ぶっちゃけ不安要素でしたよ。キャラクターの部分といい、ゲームシステムの面といい、かなりドライに変えてきたけど、大丈夫なのと。
 その結果は? というのはこのドはまり太郎の存在で、全然問題なかったという証拠として検察側に提示して頂きたい。検察側も困るでしょうが。
 この、既存キャラの今までを踏襲しつつきっちり今回の作品に対して調整した感じはベネ。
 チップとかそうなんですけど、かなり要素絞られて、存在意義が散漫だった技が無くなったのですが、それがかえってチップのGGSTでの立ち位置を、スピードキャラとして分かりやすくなったかと思います。GGSTにおいて、このキャラはこういうスタイル、という方向に軌道が一気に修正された感じです。*4
 このおかげでキャラ差がある程度しっかりついてしまった感もあり、それが痛し痒しのところはあるんですが、個人的にはどうなるかとハラハラだった使用キャラ名残雪の仕上がりが面白く、やりがい! ってなっています。

傑作なとこあげてけ 新キャラについて

 そう、名残雪。名残雪が個人的に神所謂GOD機関なんです。手軽に神とか言っちゃいますが、まあそうであっても間違いではないかと思います。
 以前に、
hanhans.hatenablog.com
 上掲で一回語っていますので、詳細はスルーしますが、とにかく必殺技を必殺技でキャンセルと、ブラッドゲージの関係が非常に高レベルでまとまっており、その強みと弱みの一枚の裏表が大変好みだ、というのが大体名残雪が好きな理由です。
 実の所、魂のキャラ、ジョニーが来るまでの腰掛、という程度で始めた名残雪ですが、案外新しい魂を見つけてしまったかもしれません。それくらいには気に入っています。
 さておき。
 あえて言うと、新キャラ、というのは意外と難しいところです。それも、今回のGGSTのように今までの延長線上からはみ出した場合、そのキャラのGGらしい感じ、というのが茫としてしまいがちです。
 その点において、その初手だった名残雪とジオヴァーナは操作キャラとして対象的な存在です。じりじりと攻めつつワンチャンスでごりっと持っていく名残雪と、素早い突進技を駆使して接近しつつ細かい打点を稼ぐジオヴァーナ。この新シリーズで、こうまで対象的に出来た、というのは一つ得難いことだったと、私は思っています。
 その後の新キャラ群、ゴールドルイスとハッピーケイオスもまたかなり突飛なキャラであり、操作キャラとしても非常に魅力と難しさを持つやつで、今回のGGらしさというのがどこにあるか、というのが制作陣に浸透している、と勝手に欲目をしてしまう程です。本当に、よくGGらしいって気持ちにさせてくれはりますなあ。

傑作なとこあげてけ プレイフィールの良さ

 GGシリーズのプレイフィール、というか手触りの良さというのは、やはりキビキビ動くことあります。
 ワタクシ、名残雪使いなので通常のダッシュキャラの感じはある程度しかつかめていませんが、それでもGGSTではキビキビさが増したと感じています。
 これはダッシュからシームレスに投げに移行出来るようになった辺りが特に濃厚にその良さを感じます。今までのワンクッション入れないといけなかったところを切り替えて、それで地上ダッシュの良さを出してきた、という解釈が出来るでしょう。
 名残雪で言うと、移動技不香の慣性関係が結構しっかり作られている感じで好きです。特に慣性消しのピタ! と鋭く止まるとことか、結構考えて作られているのが、やればやるほど分かってきて、他のキャラとは違うキビキビさが味わえます。
 それと、GGSTでは妙な癖のある技が少ないように感じます。
 一応、ファウストみたいな一部キャラには変な技もありますが、それでもかなりそういうのが少なく設定されている。
 先述のようにチップの今まであった技が、通常技なり必殺技なりブラッシュアップされて色々なくなっている、変わっている点も、この辺りの変な癖の技を出来るだけ減らそう、という意図があったのかも、とか邪推するくらいです。
 名残雪はその最たるものとも言えて、基本的にどの技も用途がしっかり分かりやすい仕上がりになっています。最速割りこみに立ちPだとか、中距離牽制なら遠Sだとか、起き攻めに重ねるなら近Sだとか、大体分かってくると、技全てが使い道があるんですよ。まあ、それゆえに足りないとこも見えるんですが……。
 さておき、どのボタンも使う意図があるから、覚えるのがやや大変とは言えますが、でもこの技を振っていくんだな? というのが分かってくると、全キャラがそれぞれ違う持ち味で、しかししっかり動かしやすいというのが立ち上がってきます。各自の動かしやすさがある、というのが正答でしょうか。
 そういう、キャラ毎のプレイフィールがしっかりある。それを適当に触って遊ぶだけでも楽しめる、というのは私がGGシリーズに染まり過ぎだからかも。
 あと、空中の相手は基本追撃できる、それも空中受け身がなくなったのが地味にデカいです。空中に浮いている相手は常に攻撃出来る! という分かりやすさにつながっているかと。今までは受け身不能時間とか煩雑だったので、それが一元化されたのは良き。そこもまたプレイフィールの良さにつながっています。

傑作なとこあげてけ 対戦ツールとしての味わい

 GGSTは対戦格闘ゲームなので、やはり対戦してなんぼなとこはあります。動かしてても確かに楽しいんだけど、対戦もこなせるようになると、もっと楽しいですぜダンナ。ってとこはあります。
 で、対戦ツールとしてどういいかというと、これは二面あって、各自キャラの個性がしっかりあるから面白いのと、対戦システムがしっかりしているから楽しいのとがあります。
 ゲームの肝の部分としては、各自キャラがきっちり立っているからこそ、そしてその個性がいろんな形をしているからこそ、そこをどう噛み合わせていくか、あるいはどう自分の手筋に持ち込むか、みたいな組み方になる。各々が違う肝を持つから、噛み合ったり噛み合わなかったりするのが、大変ようござんす。となります。
 名残雪視点からすると、まず全キャラに対して上手くダウンを奪いたい、というのがあります。
 その中で、このキャラに対しては遠Sで狙っていくとか、このキャラは屈Sからとか、もうこいつは冠雪から以外ないわとか、色々なあわいがある。
 このあわいが、このゲームの対戦ツールとしての良さになっている、と思っています。
 対戦システムは、今の所大変な目に遭ったことがない。つまり自然にやっていて気付かない。ゆえにそれだけで優れているという印象です。タワーでは基本トレモ待ち受けしているすくたれものですが、それだと対戦成立度の低い人を避ける事が出来るので、それだけでトレモ待ち受けの価値があるまであります*5
 対戦にいく形としてのロビーは、ここはちょっと前作の方が、3Dなのの方が良かったかなと思う時もあるんですが、かといって不足があるかというとそういうのはないので、ここに対してはそれはそれ、これはこれ! ってするのがベターだなと思います。
 ちょっとついでに。
 対戦前のロードが長いなあ、という思いもあったりします。PS5だと早いらしいですが、そっちはラグの関係もある、というので痛し痒しだなあ、とか。再戦は超素早く出来るので、そこと含めてトレードオフの関係なのかもしれません。
 後、階層制になったので、低階層を狩るバカチンがいなくなったのはいいことなんですが、人がどんどん上に上がっていく性質上、低階層の人がどんどん少なくなる、というのもジレンマだな、とか思います。新規がもりもり入れば、また機能するのかもですが、現況では7階層でも人少ないのよなあ……。

結局傑作なんだろ

 まあ、そうなんですが。
 個人的な見解で言うなら手放しで賞賛する傑作です。他の視点が入れば、また違うんでしょうが、個人的には一年近くやっててまだまだ楽しめる、というので、これで傑作でなかったら何が傑作よ。という仕草になってしまいます。やり過ぎて頭がおかしくなっているのだ!
 しかし、そういうやり過ぎでもずっと楽しいので、おっと、これはやっぱり傑作だな?
 とにかく、好き過ぎて冷静になれないので、誰か冷静に見た視点でGGSTを評価してくれなさい。既にあるかもなので後でググりますが、とりあえず今は誰かに教えてもらえるのを待つという所作も見せておきます。
 いや、マジで冷静に判断したやつ、オナシャス!
 という感じに、やはりグダりましたが一応まとまったので今回はここまで。とにかくGGSTは傑作でファイナルキャンサー! です。
 ということで、したらな!

*1:ちなみに、初代のトレモは仕組みがかなり悪かった記憶があり、それについても書きたい思いはありますが、それをしだすとまとまらないので、いつか格ゲーのトレモだけについての文章をあげたいところです。

*2:今のハンドルネームもここから

*3:髪の質感がふわっふわなメイ見た時は衝撃を受けましたよね……。

*4:何でもできるキャラを無くす、って記述を見た気がするので、その一環でしょうね。

*5:クイックマッチでもその設定はありますが。